まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

転勤後、1ヵ月を振り返る(ギックリ腰が、うつ病の悪化を予防してくれていた?)

「いわゆる坐禅とは習禅にはあらず。唯これ安楽の法門なり....」

道元著:普勧坐禅儀より

 

どうも、こんにちは🌅 仮面うつです。

ご訪問くださって、ありがとうございます(*^_^*)

今日は転勤後約1ヶ月を振り返ってみます。

 

 

転勤後、厄月ではないか?思えるくらいの辛い日々

転勤して早1ヵ月あまりのあいだ、

・環境変化のストレス

・仕事への気負い

・おもうように仕事がすすまないストレス

・引越し作業(後片付け)の油断からのギックリ腰

・痛みを押しての出勤

・ギックリ腰の悪化(痛みとしびれの併発)

・医師と職場から、一定期間の休養命令(腰椎椎間板症)

 

と、心身共に疲労困憊しています(T^T)

※現在進行形なのがポイントですよ!

 

▶疲労困憊する原因はわかっていたつもり

このしんどい原因のひとつは、

「早く環境になじんで楽になりたい」という焦りがあったとおもいます。

そして、この焦りから、1日も早く抜け出したくて、自分の身体と能力の限界を超えて頑張ってしまう。

(自分ではこのくらい大丈夫だろうと思ってしまうんですよ...)

ますます、調子がわるくなるという悪循環を辿っていました(;^ω^)💦 

 

▶このままだと、うつ病の再発近いか?むしろ再発しているかも

わたくしが、うつ病になった大きな原因は、

「将来へのとらわれ」と、「完璧主義」の2点でした。

休職期間中にとりくんだ、マインドフルネスと認知行動療法の経験を踏まえて、この2点は重々気をつけていたつもりでした。

 

が、結局のところ、

①早く環境になれたいという、「将来へのとらわれ」

②仕事への気負いという、「完璧主義」

と、まったく同じ轍を踏んでいたのです(;^ω^)💦💦💦

 

わたくし自身、すっかりうつ病はよくなったと思っていましたが、

いまだ薄皮、かさぶた状態だったのでしょう。

転勤後のわずかな期間、「このくらい大丈夫だろう」と思ってしたことがことごとく、裏目にでています(;^ω^)💦

 

そして、仮面うつ病の症状であった、

胸痛の再発(今のところ軽いものですけどね)、ノドのつかえ感によって、ことの重大さを自覚するというヤバさでした。

なさけなやー(T_T)

 

 

うつ病ブログとして、紹介していたことが実践できていなかった自分

このブログでは、うつ病について机上の空論ではなく、

①実際に罹った人間の体験談

②治療法の紹介

③うつ病患者でもここまで回復するんだよ

ということを伝えることを目的としています。

 

▶マインドフルネスの落とし穴? 

2番目の「治療法の紹介」として幾度となく、

「今の自分の状態を知り、今の自分を受け入れて、大切にする」トレーニングとしてマインドフルネスについて語ってきました。

マインドフルネスを5ヶ月継続した自分なりの目的、やり方、効能を書いていくよ(1回目:マインドフルネスの目的) - まさか、自分がウツになるなんて!

 

このマインドフルネスを継続して行うことによって、

①グルグル思考から抜け出すことができる

②うつ状態を改善することができる

を体験してきた人間です。

 

このトレーニングは、体験・体感した上記2点のみでなく、

③集中力がアップする

④免疫力がアップする

⑤慢性疼痛に効果がある

⑥ダイエット効果がある

等々、様々な利点・効用があるということが広くいわれています。

 

一見、万能にみえるマインドフルネス。 

しかし、ここに落とし穴があるんです。

こういった効果の数々は、「今」を大切にした結果、得られる副産物に他ならないのです。そのため、副産物をもとめて、マインドフルネスを行うとき、心は「今」を離れており、副産物を得ることはかなわないのです。

 

▶知っているつもり!でも、できていなかった自分

冒頭で、道元禅師の言葉を引用しています。

もう一度、紹介します。

 

「いわゆる坐禅とは習禅にはあらず。唯これ安楽の法門なり....」

 

この言葉が、今日の記事の最大のキーワードです。

ここで語られている、習禅とは何でしょうか?

わたくしは、この習禅は、目的のための手段としてはならないということだと理解しています。そして、それを意識して、日々の坐禅やマインドフルネスにあたっていたつもりでした....。

 

しかし、悩みと苦しみ、痛みの渦中にあるとき、マインドフルネスや坐禅を行っていても、心に去来することはそういったことばかり。

そして、これらから離れよう離れよう、離れたい離れたいと思う気持ちが、逆のベクトルとして働くかのように、かえって悩みや苦しみ、痛みが増大していっていたのです(T_T) 

それはとりもなおさず、「今」と「副産物」を取り違えてしまっていた結果なのです。

 

▶マインドフルネスは諸刃の剣ともなりえる

マインドフルネスに対して「禅病」の危険性ありと警鐘をならしているサイトをみかけます。また、最近の研究では、集中力のアップなどの副産物効果は、マインドフルネスとは関係なく、それ以外の日常生活の習慣が原因だったとする発表もでているようです。

 

これらのサイト、研究結果の真偽についてはわかりません。

ただ、わたくし自身の体験からいえることは、その禅やマインドフルネスを行っていたときの精神状態はどうだったのか?

「集中力をあげたいための、マインドフルネス」

「苦悩から解放されたいための、マインドフルネス」

になっていなかったのでしょうか?

というところが気になります。

 

こう考えると、非常に怖い側面を持っています。

自分で自分を傷つけてしまう諸刃の剣のようです。

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そうはいっても揺れ動くのが人間! 気づいたら戻したらいいじゃない

 副産物にとらわれないように、「今」を大切にする。

言葉としては非常に簡単です。

でも、実際にやろうとすると、ひっじょうに難しい(;^ω^)💦

つい今以外のことに、とらわれてしまいます。

 

冒頭の言葉を紹介した道元は、別のところで、「身心脱落」という言葉も残しています。身を捨て、心を捨てて、とらわれからはなれる。

そして、古来より連綿とうけつがれている、万象万物の法則に従って生きる。

ということだと解釈していますが、これもまた難しい。

 

 

▶揺れるのは仕方がないよ、人間だもの

この1ヵ月、自分が感じていた、

①早く環境になれたいという、「将来へのとらわれ」

②仕事への気負いという、「完璧主義」

も、人間だもの仕方がないよね、と、そう思っていた自分を認めて、受け入れていくことが大切なんでしょう。

 

またこれからも、揺れ動くことは多々でてくるでしょう、

そうしたときに、

「自分は、まだ薄皮・かさぶた状態なんだ」

「無理してはいけない」

「自分はいま、どこにいる?」

「焦ることなく、地に足をつけて一歩ずつ歩んでいこう」

ことを意識していこうと思っています。

 

まとめ

転勤後1ヵ月を振り返ってみました。

うつ病の再発、仮面うつ症状がひどくならないうちに、こうして気付くことができたのは、ある意味、腰椎椎間板症による強制休養のお陰でもあります。

 

「なんでここまで悪いことが続くんだよ」

と思っていましたが、これ以上悪くならないために、自分の心にブレーキをかける処方箋の役割を果たしてくれていたのかも知れません。

そう考えると、人生、何が幸いするかわかりません(*^_^*)

また、 強制休養というかたちで長めの夏休みを与えてくれた職場の上司に対しても感謝しかありません。

 

そうはいっても、腰椎椎間板症。

かなりつらいです...(>_<)

みなさまも、くれぐれもギックリ腰にはお気をつけくださいませ。

 

おわり

今日もありがとうございましたm(_"_)m

それでは、また。

でつノ