こんにちは、休職中の仮面うつです。
先日、5ヶ月ぶりにスーツに腕を通して、職場へ行ってまいりました。
目的はただ1つ、復職面談を受けること。
その復職面談ではどういったことを聞かれたのでしょうか?
そして、復職可能と判断頂けたポイントは何だったんでしょうか?
この2点について書いていきます。
復職面談の結果は?
無事、【復職可能】と判断頂けました。
復職日は、2018年4月19日(木曜日)です。
約5ヶ月ぶりとなる出社は、気負いすぎないように、焦らないようにを意識して乗り切りたいと思っています(*^_^*)
復職面談では何を聞かれたの?
ここでは、実際に面談で、産業医から聞かれた内容を書いていきます。
▶休職に至った経緯
【Q1】休職に至った症状は何ですか?
→ 胸痛+のどのつかえ感+頭痛です。
その3つの症状が辛く、不眠症+食欲不振がおきていました。
職場に出社しても、集中できず、仕事が手につかない状況でした。
【Q2】気力の低下、不安等精神的な落ち込みはありましたか?
→ 多少はありました。
それらは、身体の痛みによって生じていたものだと感じています。
【Q3】仕事をしたくない、仕事上の人間関係の不満はなかったですか?
→ 特にありませんでした。
当時の同僚は皆、気遣ってくれていましたが、それに甘えることができず、
自分で自分をイジメてしまっていました。
【Q4】今は、それらの症状はなくなっていますか?
→ なくなっています。
【Q5】自分は、うつ病だったという自覚はありますか?
→ あります。
ウツ病は、精神的な疾患のみでなく、身体に症状がでることもあるという
ことを学びました。
【Q6】うつ病になった原因は何だと思いますか?
→ 大きく2つあります。
1点目は、転職・引越し等による大きな環境の変化があったこと。
2点目は、はじめての環境+年齢的なプレッシャーから、
「成功して成果をださないといけない、そうじゃないと無駄な人生になって
しまう」といった極端な思いで自分で自分を追い込んでいました。
【Q7】転職・転勤等で、理不尽とおもわれるような大きな環境の変化に直面しても、
仮面うつさんのように、何カ月も休職しない方もいますよ?。
また、環境の変化が起きた場合、休職に至ると思いますか?
→ 今回は、環境の変化がストレスになるということを知りませんでした。
疾患の理解を通して、環境の変化もストレスになるということを学びました。
また、リワークを通して、考え方の幅を広げるトレーニングをしたので、
以前よりは上手く立ち回ることができると思っています。
【Q8】原因で外的要因と内的要因をあげていますが、どちらが大きいですか?
→ 内的要因の方が大きいです。
▶日常の過ごし方
【Q9】何時に起きていますか?
→ AM7時です。
【Q10】復職したら、その時間で始業時間に間に合いますか?
→ 間に合います。
【Q11】日中はどのように過ごしていますか?
→ 平日は、9時~15時30分迄、リワークに通っています。
【Q12】いつから通っていますか?
→ 1月22日から、通っています。
【Q13】この期間、体調不良は起きていませんか?
→ 軽いダルさはあっても、リワークは欠席していません。
【Q14】リワークでは何に取り組みましたか?
→ VTR学習で疾患の理解、休職に至った経緯の振り返り、認知療法、
集団認知、マインドフルネス等に取り組んでいます。
【Q15】リワークを受けてよかったですか?
→ よかったです。
【Q16】休職してよかったと思いますか?
→ じっくりと、自分と向き合うことができたため、よかったです。
【Q17】マインドフルネス、「今、ここ」に集中できるようになりましたか?
→ 呼吸、考え、感情、感覚について、気付くことができるようになりました。
【Q18】上にあげた例(Q6)で偏っていた考えについて、どのように対処するつもりですか?
→ 偏っている思考であっても、それを悪ととらえずに、善悪両面をみて、柔軟に対処していくようにします。
【Q19】認知療法の実践を踏まえて、仕事中のエピソードを紹介してくれますか?
→ とっさに思いつきません。
【Q20】成果をだしたい自分と、結果がともなわない自分がでたとき、何が起きているかわかりますか?
→ ごめんなさい。質問の意図がわかりません。
【Q21】Q20のとき、自分のなかで、「葛藤が起きている」ということがわかりますか?
→ わかります。
【Q22】Q20の状況下で、葛藤がおきたとき、どのように対処しますか?
→ 成果を求める自分、結果がだせずに不安になっている自分、その両方を認めて受け入れます。その上で、問題解決、成果達成にむけて、対応策を考えます。
▶復職後の懸念点について
【Q23】復職後について、シミュレーションしていますか?
→ 復職後の状況を想定して、不安リストを作成しています。
不安リストをもとに、柔軟に対応できるようシミュレーションしています。
【Q24】余暇はどのようにして過ごしていますか?
→ ウォーキング、ジョギング等で意識して、身体を動かすようにしています。
【Q25】身体を動かすことで、気分はスッキリしていますか?
→ しています。
【Q26】体調が悪化するサインとして、何が考えられますか?
→ 「きちんとしないといけない」といった、「べき思考」がでてきたときは、黄色信号かなと考えています。
【Q27】結婚していますか?
→していません。
【Q28】最後の質問です。
復職後に、症状が再発したらどうしますか?
→ 仕方ないなと受け入れます。
そして、(休職期間が残っていれば)休職、または退職して、その時点で
偏っているところを修正すべく取り組みます。
復職可能と判断いただけたポイントは何?
上記、記憶の範囲ですが、上記28項目のQ&Aを行いました。
事前に、再発防止レポートとして、「認知行動療法」、「マインドフルネス」に取り組んでいることを報告書にまとめて送付していたため、休職に至った原因から、認知療法を踏まえた受け答えができるのかどうか?に重点をおかれた復職面談だったと思います。
約1時間にわたる面談でしたが、ポイントは2つだったと思っています。
▶休職至った原因は、外的要因か内的要因か?
1点目は、Q7・Q8です。
あたかも、うつ病になったのは、全部、自分が悪いとでもいわんかのような質問に、カチンときました(;^ω^)
たしかに、自分の体調不良は、自分で自分自身をイジメたことによる要因が大きいことは認めています。それでも、組織として、何か変えてほしいことはありませんか?という質問をしてほしいなと思っていた自分がいたため、残念な気持ちになりました
(´;ω;`)
【補足事項】
自分のなかでは、このQ8の質問自体、ナンセンスだったと思っています。
今、心理学(社会心理学)の学習に取り組んでいます。
そのなかで、レヴィンの公式として、「行動は人と環境との関数である」とされている次の公式があります。
B=f(P、E)
B:行動(Behavior)
P:人(Person)
E:環境(Environment)
f:関数(function)
権威への服従実験(アイヒマン実験)にみられるように、人は環境、組織の影響を多大に受けているもので、行動の原因は、外的要因に帰するところが多いということがいわれています。
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また、何らかの行動の原因を推測する際、その原因を外的要因に求めるよりも、内的要因に求めやすい(基本的な帰属のエラー)ということがいわれています。
心理学を学んでいない上長がそのことを知らないのはともかくとして、産業医からこういった質問がくることがショックでした(;^ω^)
自分が甘いだけなのかな(;^ω^)
▶復職後、再発したらどうするつもりか?
そして、極めつけは、最後の質問でしょう。
【復職後に、休職に至るほどの症状が再発したらどうしますか?】という嫌な質問でした。
確かに、自分が作成、想定していた、不安リストにも記載していなかった内容なんですが、「まさか、こんな質問がくるなんて?」といった感じで、少し戸惑いました(;^ω^)
それで、
【状況を受け入れて、休職・退職して自分と向き合う】
旨を回答した結果、終始、険しい表情で面談に臨まれていた産業医の顔がほころび、「いいですねぇ」との発言がなされました。
そこで、
「あ、しくったか?」
「休職期間満了で、退職に追い込む作戦だったか?」
と思ったのですが、かえってこれでよかったみたいです。
復職可否判断は、「復職面談終了後に合議して、後日連絡する」という風に聞いていたのですが、その場で産業医より、
高いレベルで再発防止に取り組めており、復職可能と判断する。
とのコメントを頂くことができました。
この結果より、復職可能を決定づけたのは、
「他人や職場に責任転嫁せずに、自分の問題としてとらえる」と「現職に固執、執着せずに、柔軟に考える」という姿勢が評価されたのかな?
と振り返っています。
世の中の復職面談では、どういったやり取りがなされるのかは不明です(;^ω^)
現在、休職中の方、これから復職面談に臨もうとされている方にとって、この記事がなんらかの参考になれば幸いです。
おわり。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
でつノ