皆さん、過去の嫌な思い出が脳裏にこびりついていませんか?
僕の場合は、覚えたいことはなかなか憶えることができず、覚えたくないことはしっかりと定着してしまうという経験を、しょっちゅーしています。
この経験は皆さんもしていますよね???
今日は、その嫌な記憶を消すことができるらしいですよ。
なんて朗報なんでしょう!
その方法と、危険性を紹介いたします。
カレーには「嫌な記憶」を消す効果があるらしい
皆さん、カレーは好きですか?
ニューヨーク市立大の心理学者らの研究によって、カレーのスパイスに含まれてる、ターメリックの成分、クルクミンに「悪い記憶を消す効果があるらしい」ことがわかってきています。
研究論文ではどういった表記がされているの?
この情報が正しいのか?間違いなのか?が気になり、研究論文を探してみたのですが、みつけることができませんでした。
関連資料として、【うつ病態を改善する天然生理活性物質】が当てはまると思われます。
ウコンの黄色色素クルクミンを慢性ストレス負荷ラットに投与すると,
①うつ様行動の改善,②転写因子NFκB(nuclear factor-kappa B)発現抑制と海馬における tumornecrosis factor(TNF)-α,interleukin(IL)-6の発現抑制が観察されている.
転写因子、NFkB(エヌエフ・カッパー・ビー)といった難しい用語で記載されているため、日本語にもかかわらず理解に苦しむ。。。。( ノД`)シクシク…
理解を助けるために、NFkBをwikipedhiaで調べてみました。
NF-κBはストレスやサイトカイン、紫外線等の刺激により活性化される[1]。
NF-κBは免疫反応において中心的役割を果たす転写因子の一つであり、急性および慢性炎症反応や細胞増殖、アポトーシスなどの数多くの生理現象に関与している。
ふむふむ。
クルクミンの効果で、NFkBがでないように抑えることで、急性、慢性的な炎症反応を予防することができるということですね。
NF-κB活性制御の不良はクローン病や関節リウマチなどの炎症性疾患をはじめとし、癌や敗血症性ショックなどの原因となり、特に悪性腫瘍では多くの場合NF-κBの恒常的活性化が認められる。さらにNF-κBはサイトメガロウイルス (CMV) やヒト免疫不全ウイルス (HIV) の増殖にも関与している。
また、NFkBを抑えることで、
ガン、敗血性ショックの予防ができ、HIV等の難治性の病の進行を遅らせることができるようです。
カレーをどのくらい食べたら効果があるの?
上記、アメリカの研究では、カレーの食べる量が明記されていなかったので、どれだけ食べれば「嫌な記憶」が消せるのかが不明です。
別の研究ですが、インドの研究結果で、うつ病の服薬とあわせて、毎日1000mg(1グラム)のクルクミンを6週間とりつづけた結果、80%弱の方に効果がでたようです。
ただし、健康への悪影響として、30%弱の方に軽い胃炎、吐き気といった不快な副作用もでているもようです。
(引用元)ウコンの効果・効能:クルクミンはうつ病の治療に安全かつ効果的に使用できるのか | マヌカハニーのTCNが送る健康情報サイト
日常生活で、クルクミンを1000mgとることはできるのでしょうか?
カレーに換算すると、一日100杯。
カレー、1人前340gで、クルクミンが10mgということ。
毎日、カレーを100杯食べましょう。
はい!無理です。
ウコンの力で換算すると、一日33本。
「ウコンの力」1本(100ml)あたり、30mgクルクミンが含まれています。
1000mg取得しようとすると、33本飲めば良いことになります。
1日くらいなら、飲めないことはなさそうですが、甘味料等添加物の影響で別の副作用がでてしまいそうです。
そのため、これも現実的ではないですね。
サプリで1日1000mgとれるものはあるの?
ウコンのサプリは、各社より色々とでているようですが、クルクミンを1000mgとることができる商品はみつけることができませんでした。
そのため、これも断念。
以上より、僕の調べでは、市販の商品でクルクミンを毎日1000mgとることができるものを見つけることができませんでした。
インドの研究では、毎日1000gの摂取をしたと書かれていましたが、インドでは医薬品等で摂取されたんでしょう。
クルクミンの取りすぎによる副作用はないの?
次にインドの研究では、毎日1000mgのクルクミン摂取で、胃炎や吐き気といった健康被害がでていますが、クルクミンの副作用はどういったものがあるのでしょうか?
肝機能障害を起こす可能性を高める?
見逃せない副作用がありました。
それは、肝機能障害を起こす可能性があるというのです!
次の図をご覧ください。
肝障害の危険薬物の割合を円グラフに示したものですが、ウコンが全体の1/4を占めています。
クルクミンが含まれている、ウコンをとるのはお酒の席につきものですよね。
そして、二日酔い、肝臓を助けるために摂取している方が多いと思いますが、実は、肝機能障害を起こすリスクが高いようなのです。
ウコンをとるのは、お酒の席が多い方だと思われるので、お酒の飲みすぎが肝障害につながっているのか、それとも、ウコンのとりすぎが悪かったのかは、「鶏が先か、卵が先か」論争になってしまいますので、真相のほどはわかりません。
ただ、こんな怖いリスクがあるなら、無理してとることは控えた方がよさそうです。
「”クルクミン”は健康効果なし」という研究も!
なんと!
色々と調べていくと、ターメリック(クルクミン)は体内に吸収されないとの見解を、アメリカのミネソタ大学の研究チームが発表している論文をみつけました。
論文の該当箇所を引用します。
クルクミンに含まれる物質について「不安定かつ科学的に反応性が高く、体内に吸収できない化合物であるため、(薬剤の開発に役立つ)可能性は極めて少ない」とする結論を導き出しています。薬剤の検証が行われる際には、多くの場合で特定のタンパク質に作用する能力についての検証が行われます。そして、クルクミンの化学組成には、実際にはタンパク質に作用していないにもかかわらず、あたかも効果があったかのような結果「False Hits (偽の結果)」をもたらす効果があることが明らかになっています。
(引用元)健康食品「ウコン」(ターメリック)には薬効はないことが判明 - GIGAZINE
①クルクミンは体内に吸収されない
②効果があるように思えるのは、プラセボ(偽薬)
なんと、ここまで記事を書いてきてボツになるのか、、、、。
それとも、このまま公開してしまうか、悩む(´;ω;`)ウゥゥ
まとめ
- アメリカの研究によると、カレーには、「嫌な記憶」を消す効果があるらしい。
- インドの研究で、クルクミンを1000mgとることで改善効果がでている。
- ウコンの取りすぎは、肝機能障害を引き起こす可能性がある
- クルクミンの効能はプラセボだとする論文もある
見てきた通り、研究されたチームによって異なる結果が発表されているのが現状です。
そのため、結論としてはふさわしくありませんが、
①「過ぎたるは尚、及ばざるがごとし」
身体によいといわれているものでも、取りすぎはかえってよくありません。
カレー、ウコン、クルクミンは適量を意識して、摂取するようにしましょう。
②「信じる者は、救われる」
「気は病から」、「サンマの頭も信心から」ではありませんが、効くとおもって食べれば(飲めば)効く、効かないとおもって食べたら(飲んだら)効かない。ということかもしれません。
この記事を書いている自分がいうのは、アレなんですが、メディア等、第3者の意見をうのみにせず、自分の信念を貫く姿勢も必要なのかも知れません。
まとめになっておらず、自分の見解を述べた形になってしまいました。
中途半端な記事でごめんなさいm(_"_)m