先週、各種メディアが報道したこちらの記事。
ベルギー ルーヴェン・カトリック大学のイェルン・ラース氏らにより、ヨーロッパに住む2000人以上の腸内細菌を調査した結果、うつ病患者の腸内には、
- 酪酸生産性フェカリバクテリウム(国内メディアでは、ディアリスター属と報道しています)
- コプロコッカス属細菌
がほとんどいなかったとのこと。
これらの菌がいなくなったからうつ病になったのか?
それとも、うつ病になったから、これらの細菌がいなくなったかの因果関係は不明とのことですが(鶏が先か卵が先か論争と同じですね)、
うつ病の予防・治療のためには、これらの細菌をいかにして腸内に定住させるかということがポイントになりそうです。
そうなると気になるのが、
どうやってこれら2つの細菌を増やしたらいいのか?
ということです。
が、具体的な細菌の種類特定は今後の課題とのこと。
なんやねん、それ!片手落ちやん(T_T)
腸内細菌叢を整えると、脳疲労に効果があるということは、こちらの書籍等ですでに知られており、
脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門
- 作者: 久賀谷亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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このブログでも紹介しています。
そして、うつ病は脳疲労からくる 脳の病気だということも、僕の光トポグラフィー検査の結果とあわせてお伝えしています。
ぼくはこの検査の結果、仮面ウツといわれたんだよ。
腸内環境とうつ病の関係性についてはすでに知られていたんだから、てっきり具体的な細菌が特定できたのかと、早とちりしてしまったよ。
ただ、細菌属がわかったのはありがたい。
酪酸生産性フェカリバクテリウム(ディアリスター属)と、コプロコッカス属細菌が含まれている、食品について調べてみたので、その結果を記録に残しておきます。
フェカリバクテリウムとコプロコッカス属を増やすには、酪酸菌をとれ
フェカリバクテリウム(ディアリスター属)と、コプロコッカスについて、ググってみると、
- 善玉菌
- 乳酸菌
- 食物繊維をとれ
等のサイトが多いですが、下記サイトによると、これら2つの菌は、ともに酪酸菌です。
「大便桿菌」と「大便球菌」。
聞きなじみはないと思いますが、どちらも「酪酸」という物質をつくる
「酪酸産生菌(酪酸菌)」です。
大便桿菌は学名をフェイカリバクテリウムと
大便球菌は学名をコプロコッカスいいますが、
なじみやすいように私が直訳して名づけました。
抗うつ薬の副作用対策で飲んでいたよ、酪酸菌!
このブログをいつも読んでくださっている方は、酪酸菌という名前にピンときたかもしれません。
そうです!
僕自身、
- 抗うつ薬の副作用(便秘、精力減退)対策
- 風邪の予防(定期的に飲むことで風邪・インフル知らずです)
- 血液さらさら(中性脂肪、悪玉コレステロールが正常値に)
- 中年太りの解消(個人的には痩せすぎました)
に効果を実感していたのが、酪酸菌です。
うつ病の回復は、一般的に良くなると少し悪化するを繰返しながら回復していくといわれていますが、ぼくは幸いなことに、少し悪化をほとんど経験することなく、順調に回復しました(*^_^*)
(画像の引用元)うつ病治療の基本: 生き生きとヘルシーライフで過ごすには健康が一番!
飲んでいた酪酸菌サプリのなかに、フェカリバクテリウム(ディアリスター属)と、コプロコッカスが含まれているのかどうかはわかりません!
ただ、自分自身の体験談として、
副作用の軽減にくわえて、順調な回復。
このことから、飲んでいた酪酸菌サプリのなかに、うつ病で減ってしまったフェカリバクテリウムと、コプロコッカスが含まれていたんだろうと思われます。
抗うつ薬の副作用で悩んでいるときに、このサプリを勧めてくれた、ファイテンスタッフ(名古屋ユニモール店)に感謝です(*^_^*)
☝2018年6月30日撮影写真
酪酸菌って何やねんって方はこちらをご覧ください
酪酸菌って何やねんっていう方は、こちらをご覧ください。
腸内細菌のひとつで、
熱・酸・抗生剤に負けない強さをもっており、
さらに、
- オリゴ糖
- ビタミンB2、B6、B12
- ビタミンC
- γーアミノ酪酸
を生み出してくれる、とっても強い正義の味方なんですよ(*^_^*)
サプリは嫌だという人もいるとおもう
フェカリバクテリウム(ディアリスター属)と、コプロコッカスはともに酪酸菌だということがわかりました。
そして、酪酸菌と乳酸菌、ヒアルロン酸、タマネギ外皮エキスが含まれているサプリもご紹介しました。
が、サプリには頼りたくない方もいると思います。
そうした方向けに具体的な食材をご紹介します。
ディアリスター属を増やしたければ、 貝・清酒を食え
ディアリスター属を含んでいる食品については見当たりませんでした。
ただ、下記サイトによると、
この菌は、偏性嫌気性のグラム陰性球桿菌で芽胞を作らず、運動性も持ちません。succinatiphilus という菌種名は、コハク酸を使って培養すると増殖が促進されることにちなんで、 "succinate loving(コハク酸を好む)"という意味のラテン語から命名しました。
ということから、
腸内にディアリスター属がのこっていることが前提ですが、体内にコハク酸を取り入れて、体内で培養したらディアリスター属を増やすことができるんじゃないでしょうか(*^_^*)
なんか短絡的な発想ね!
というご指摘がとんできそうです(笑)
で、肝心のコハク酸ですが、
- 貝
- 清酒
- 地衣類
に含まれているとのことです。
地衣類というのは、イワタケ・チズゴケなどのキノコ類のようです。
先日、ビールはうつ病に効くという記事を書いていますが、適量な日本酒もうつ病には効果的だということがいえそうです。
貝や清酒の取り過ぎには注意だよ!
ディアリスター属が少なすぎることによって生じる、うつ病。
うつ病の予防・治療のために、積極的にとりいれたい細菌ではありますが、デメリットがあります。
それは、この細菌をとりすぎると、
関節炎になるリスクが高まるようです。
そのため、貝の食べ過ぎ、清酒の飲みすぎには注意が必要ですね。
コプロコッカスが含まれている食べ物は不明
コプロコッカスについては、具体的に増やす方法は不明です。
以前、このブログで酪酸菌を増やす食べ物として紹介した、
①ぬか漬け
②たまねぎ
③ごぼう
④トウモロコシ
⑤りんご
⑥バナナ
⑦昆布、ワカメ
⑧キノコ
をとることがポイントになると思います。
食物繊維のとりすぎは、かえってコプロコッカスを減らしてしまうよ
こちらも、ディアリスター属と同様に、かたよった食生活には注意が必要です。
下記サイトによると、
普段から食物繊維を十分に摂っていたグループでは、イヌリンの3週間によりビフィドバクテリウム属の菌とフィーカリバクテリウム属の菌(*)が増えたうえに、コプロコッカス属・ドレア属・ルミノコッカス属の菌が減っていました。
kenkounews.rotala-wallichii.com
とあり、過度の食物繊維の取り過ぎも危険なようです。
昨年、特定の細菌(ビフィズス菌、乳酸菌、有胞子性乳酸菌)だけをとるんじゃなくて、バランスをとることが大事だということを記事にしています。
食物繊維をとりすぎることによって、コプロコッカス属が減ってしまったのはそういう理由があったのではなかろうかと思われます。
まとめ
ベルギーの研究によってあきらかになった、うつ病と腸内細菌について、素人なりに深堀してみました。
うつ病の予防・治療のためには、適度な酪酸菌を摂取することが大事だということがわかりました。
これは素人結論ではありますが、
自分自身の仮面うつ病の治療経過。
そして、その治療期間とほぼ同期する感じでつきあってきた、酪酸菌。
との付き合いから、あながち間違っているものでもないと感じています。
僕はこれからも、
- うつ病の再発予防
- 風邪、インフル予防
- 血液さらさら
- 肥満防止
にむけて紹介したサプリとともに、長く付き合っていこうと思っています。
おわり
今日もありがとうございましたm(_"_)m
それでは、また。
でつノ