まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

【映画】三月のライオン(後編)で心に響いた珠玉の言葉【ネタバレ含む】

幼いころに交通事故で両親と妹を亡くした、桐山零くん。

自分の居場所をみつけるため、

生きていくため、

好きでもない将棋のことを好きと偽って、

父の友人だった、プロ棋士の家に養子・内弟子として住むことになる。

 

そして、中学生にしてプロ棋士となり、将来の名人候補と騒がれながらも、本人は地味で根暗な高校生活を送っていたが、おなじプロ棋士仲間の二階堂晴信をはじめ、3月町にすむ川本一家と交流を通して、人間として成長していきながら、晴れて新人王を獲得した。

ここまでが、前編までの流れ。

 

後編では、さらに自分の居場所を確立するため、川本一家を守るため、さらに将棋に邁進し、将棋の神の子、宗谷名人・獅子王への挑戦に向けてさらなる歩みをすすめていく、桐山零くん。

はたして、見事、獅子王の挑戦権を獲得することはできるのか?

といった、将棋を題材にした、映画の後編である。

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(画像の引用元)3月のライオン【後編】 - 映画・映像|東宝WEB SITE

 

と、ここまで書くと、将棋に興味がない方からしたら、なんの面白みも感じなさそうな映画だと思われてしまうかもしれません。

 

この映画、将棋を知らない方、将棋に興味を持っていない方にも観てもらいたい作品です。

  • 自分に自信をもてないでいる方
  • すぐ諦めてしまう方
  • 自分の好きなことがわからない方
  • 本当の自分を知りたい方

は解決のヒントになること請け合いです!

 

主人公である桐山零くんをとりまく人たちの言葉が胸に突き刺さりまくりました(T_T)

 

 

心に響いた珠玉の言葉

ネタバレを含みますが、心に残った言葉を紹介いたします。

宗谷と戦うと、真実が暴かれる。自分の気づかなかった、心の弱さや、自信のなさ、恐怖心をつきつけられる。自分の本当の姿に容赦なく、向き合わされる(by島田開)

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(画像の引用元)映画『3月のライオン』の全キャストとあらすじ!原作と映画版の違いは!? | かみろぐ!

 

新人王をとった桐山零くんが宗谷名人との記念対局前に、佐々木蔵之介さん演じる、島田開八段が語った言葉です。

この島田八段は、宗谷名人とのタイトル戦で最後、逆転勝ちできる道が残っていたにもかかわらず、”相手が宗谷だったら、最後まで読み切られているだろう”と諦めてしまい、自分を信じることができず、負けを宣言してしまったのです。

 

作品では将棋の話ですが、現実世界においてもあてはまる出来事がいくつか思いだされます。

  • むずかしい仕事
  • 苦手な上司
  • 苦手な人間関係
  • 大事な交渉関係
  • あこがれている人と対峙したとき

等、自分の全力をだして望まないといけない相手を前にしたとき、

自分の至らない点、弱点をまざまざと見せつけられました(;^ω^)💦

似たような経験をした方も多いと思います。

 

難しい仕事、人間関係は大きなストレスである一方、自分を鍛えて、磨いてもくれる砥石のような存在でもありました。

さけては通れないストレスならば、苦痛とおもうだけじゃなく、

この経験を通して、自分はどう成長できるんだろうか( ̄▽ ̄)

とほくそ笑み、妄想を膨らまし、全力でぶつかることが、成長につながり、ひいてはストレス対策にもなってよかったのかなと今では思います(笑)

 

明日、お前の前に座るのは、ただの人間だ。いいか、自分でつくったバケモノと闘うんじゃないぞ(by幸田柾近)

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こちらは、豊川悦司演じる、幸田柾近八段。

上記した島田八段と同じく、宗谷名人との記念対局に臨む、桐山くんにアドバイスしています。

 

自分よりも二枚も三枚も上手の相手と対峙するとき、相手がとても大きなバケモノにおもえてしまい、必要以上に怯んでしまうことがあります。

が、実際に話してみると、意外と気さくであったり、物分かりがよかったり等と、

ちょっと前まで抱いていた、取り越し苦労は何だったの?

と杞憂におわることが、若かりしころ結構とありました(;^ω^)💦

 

幸田八段の言葉は、

相手も一個の人間だ。

必要以上に怯むことなく、取り越し苦労することなく、自分の力をだして、ぶつかってこいということであり、あれこれと考えすぎな自分にとっては救いとなる言葉です。

 

本当はずっと怖かった、一人ぼっちになるの。でも、後悔なんてしない!しちゃダメだ!だって、私のしたことは、絶対間違ってなんかいない(by川本ひなた)

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か、かっこいい!

 

清原果耶演じる、川本ひなたちゃんの言葉です。

中学校でイジメられている同級生をかばったことで、イジメの矛先が自分に向いてきてしまったことに対して、 泣きつつも自分のしたことは間違えてないと断言する芯のある発言でした。

 

主人公の桐山零君は、ひなたちゃんのこの言葉で救われました。

桐山くんは、小学校時代、イジメられていました。

誰からも助けてもらえず、助けを求めるのも申し訳ないとおもってしまっていたのです。

 

自分の味方、ヒーローは誰もいないと思っていた零くんの前に現れた、味方でありヒーローは、川本ひなたちゃんでした。

この言葉がきっかけとなり、ひなたちゃんに御礼を述べ、一生をかけて恩返しすることを約束する、桐山零くんでした。

 

今の時代のイジメはドラえもんにでてくるジャイアンタイプではなく、陰湿なイジメになっていると聞いています。誰もが、川本ひなたちゃんのような勇気ある行動をとることは難しいでしょうが、「正しきものは強くあらねばならない」という大切なことを気付かせてくれるお言葉でした。

 

読み切れなかったのは、自分を信じていなかったからだ。もう終わりと思い込んで、手放したのは京子自身だ。将棋は誰からも何も奪ったりしない。だから、最後まであきらめるな!京子が幸せになる一手はきっとある、応援してる!(by幸田柾近

桐山零くんが、将棋の家(幸田家)の子供となり、プロ棋士を目指していくなかで、プロ棋士への夢を絶たれた、義理の姉、幸田京子。

有村架純が演じています。

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不倫していた相手、後藤九段(伊藤英明が演じています)より

カギをおいてでていけ、もう家にくるな

といわれたことで、「将棋になにもかも奪われた」と自暴自棄になっていました。

 

そんな京子に対して、父は、子供時代、プロ棋士を目指して切磋琢磨していた、京子と桐山零の棋譜をならべながら、京子が諦めたあの将棋は実は、勝っていたんだ、「将棋は誰からも何も奪わない」と優しく諭すシーンです。

 

  • 自分に自信がない
  • 終わりだと勝手に思い込む
  • 諦めて手放す

将棋に限らず、仕事、英語の勉強、ブログ、人間関係等々、自分で勝手に時間・期限をきめて、思うような成果がだせなかったからといって、諦めてしまうのはひっじょうに勿体ないことをしているんだなということです。

 

自分は、約2年前、仮面うつと診断されたとき、交際している女性がいました。

が、休職を余儀なくされ、将来が不安定になった自分が、彼女を幸せにできるんだろうか?と不安になり、彼女に対して申し訳なく思い、彼女の本心を聞くことなく、一方的に別れた経験があります...。

これも、「仮面うつという病気のせいで、仕事・将来・彼女を失ってしまう...」といった勝手な思い込みです(T_T)

 

将棋の場合は、王様が詰まされるまで終わりじゃありません。

人生は息を引き取るまで、終わりじゃありません。

自分で勝手に自分自身を見限ったりすることなく、長く歩み続けることが大切だということを気付かせてくれるお言葉でした。

 

久しぶりにこの本を読みたくなりました。

左遷の哲学―嵐の中でも時間はたつ (1978年)

左遷の哲学―嵐の中でも時間はたつ (1978年)

 

1978年に発刊された書籍のため古い書籍ですが、かなり、おススメの一冊です。

投獄、闘病、浪人、左遷を経験しても、その後、成功した方々の逸話が満載です。

 

親をなぐるなんてどうかしてるでしょ。自分だってわかってる。でも、これで、家族の縁を切れるなら、私は何発だってあなたを殴ります(by川本あかり)

川本家の妻と、娘3名がいるにもかかわらず、別に女をつくって、でていった父。

勤め先の職場をリストラされて、社宅の退寮を余儀なくされたため、川本家に舞い戻ってきた父と、遊園地で最後の思い出をつくったあと、長女の川本あかりがこれで終わりよと縁をきるシーンです。

倉科カナが演じています。

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親を殴る、一般的によくないとされている行動ですが、今回は例外です。

殴ってくれてよかった!

あんな奴、殴られていいんだよと思えるシーンでした。

どんなシーンだったのかは、是非、本編をみて貰いたいと思います。

 

何で負けたかわかる?私を大切にしないからだよ。あなた、自分が思ってるより強くないんだから(by幸田京子)

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獅子王戦挑戦者決定戦で、桐山零との対局を終えた、後藤正宗九段。

伊藤英明が演じています。

 

自宅前で待ち伏せしていた、幸田京子が後藤に問いかけた言葉です。

決勝戦は、終盤まで、後藤九段が優勢でした。

 

決勝戦のさなか、今まで一人ぼっちで孤独だったと感じていた、桐山零くんは、二階堂晴信五段、島田開八段、相談にのってもらっていた高校教師、飲みに誘ってくる先輩棋士、川本一家、そして、幸田一家に愛されていたことに気付きます。

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川本一家のチカラになりたいと意気込んでいたけど、チカラをもらっていたのは自分の方だったということを知り、涙を流しながら、最後まで諦めずに指し続ける桐山零くん。

 

この決勝前に、邪魔だ、もう家にくるなと、幸田京子を邪険にした、後藤正宗九段。

 

この両者の明暗をわけたものは、人を大切にするかどうかでした(T_T)

 

このシーンを見ながら、自分自身、接してくださった方、今も接してくださっている方々、ブログ・ツイッターで面識はなくても交流のある方々が脳裏に浮かんできて、涙ブシャーでした(>_<)

 

お前は将棋が好きなんだ。そうでなきゃ、こんなに長くやってない(by幸田)

宗谷名人・獅子王とのタイトル戦を控えて、和服に着替えている桐山零くんに対して、義父、幸田八段が後ろから声をかけます。

 

少年時代、「将棋が好きだ」といって、我が家の養子になったけど、本当はウソだったんじゃなかったのか?と思うことがあったと。

でも、その疑問は解決した。

ここまで長くつづけることができている、それは将棋が好きだからだと。

 

自分の才能・長所・好きなことがわからず、見つけられず、悩んでいる方は、

  • お絵描き
  • 考えること
  • 音楽
  • 文章を書くこと
  • 絵本を書くこと
  • ブログを書くこと
  • 本を読むこと
  • 何かをつくること
  • 写真を撮ること
  • ゲーム
  • 仕事
  • ブログ

等、自分がながく続けていること、自分が集中できることを点検してみると、その悩みは見つかるかも知れませんね。

 

羽生善治九段はいいました、

「一番の才能は長く続けることができること」であると。

才能とは続けられること (100年インタビュー)

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あなたの才能は何ですか?

 

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この三月のライオン(後編)、今ならアマゾンプライムで視聴できます。

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 原作を知りたい方はこちら

 

まとめ

三月のライオン(後編)で心に響いた珠玉の言葉を紹介いたしました。

この作品は、将棋を題材にしてはいますが、根本は、

  • 自分を信じること
  • 仲間を大切にすること

の2点を学ばせてくれる、人間ドラマです。

 

 

この作品を知らなかった方、知っていても、

将棋の映画でしょ?

とこの作品を避けていた方もこの作品に触れ、僕と同じく感動を味わってくれる方が一人でもいたら嬉しく思います。

 

おわり

今日もありがとございました。

それでは、また。

でつノ