どうも、健康オタクの仮面うつです。
連日ポテトチップスネタです。
ポテチが歯に与える影響を調べている途中、健康被害を引き起こす可能性のあるものが2つ、ポテチに含まれていることがわかりました。
何が含まれているのか?
健康上、どういった危険性が考えられるのか?について整理してみました。
【危険物質①】発ガン性物質
ポテチには、発ガン性物質であるアクリルアミドが大量に含まれています。
どのくらい含まれているのか?
農林水産省調べによる結果をご覧ください。
(画像の引用元)食品に含まれているアクリルアミド:農林水産省
フライドポテトが健康被害を及ぼす危険性について、耳にしたことがありますが、ポテチはフライドポテトよりも2倍近くアクリルアミドが含まれているようです。
▶アクリルアミドの健康被害について
アクリルアミドをとると、本当にガンになるのでしょうか?
上記表とおなじく、農林水産省の調べによると。
-遺伝子を傷つけてしまう
アクリルアミドをとると発ガンを引き起こす原因は、細胞中の遺伝子を傷つけるためと考えられています。
実際に、動物実験では、アクリルアミドの摂取量が多いほど発ガン率が増えることが報告されています。
-人間では因果関係はないとされているが...
農林水産省の調べでは、アクリルアミドの摂取量と発ガンの因果関係はなしとされています。ただ、海外での調査結果では、人間でも発ガンリスクが増加することが示されています。
調査内容と結果を引用いたします。
2007年にHogervorstらが報告したオランダの疫学調査結果では、アクリルアミドの摂取量が多いと発がんリスクが増加することが初めて示されました。この疫学調査では、55~69歳の女性62000人以上の中から無作為に抽出した約2500人の女性を、約11年間追跡調査したところ、子宮内膜がんが327症例、卵巣がんが300症例、乳がんが1835症例観察されました。
子宮内膜ガン→ 327例(13.08%)
卵巣ガン→ 300例(12%)
乳ガン→ 1835例(73.4%)
となっています。
調査対象が発ガンリスクの高まる年代であること、要因はアクリルアミドだけではないのかもしれませんが、驚異的な発ガン率の高さとなっています。
調査は、女性のみを対象としていますが、男性でも同様の危険性があると思われます。
【関連サイト】
▶人間への影響
次に、食品安全委員会の調べから、人間への影響を整理してみます。
-母乳への影響
母乳からアクリルアミドが検出されたようです(引用資料のP.24より抜粋)。
ヒトでは母乳からもアクリルアミドが検出されており、自家製ポテトチップス(アクリルアミド含有量1,000 µg)を摂取した母親(33歳)及び市販のポテトチップス(アクリルアミド含有量800 µg)を摂取した母親(24歳)において、4時間後にそれぞれ18.8及び4.86 ng/mlのアクリルアミドが検出された(Sörgel et al. 2002)。
(引用元)http://www.fsc.go.jp/osirase/acrylamide1.data/acrylamide_hyokasyo1.pdf
-出生児への影響
出生児への影響については、体重減少等がみられているが、アクリルアミドばく露との因果関係は不明である。
食品安全委員会はアクリルアミドとの因果関係は不明であるとしています。
うーん、母乳にもアクリルアミドが含まれているようですし、影響がでてしまってからでは遅いので、胎児に与える影響が少し怖い気がしています。
▶健康上、影響のない摂取目安は?
こうやって調べていくと、今まで美味しいからと食べていたポテチが身体に及ぼしている影響が怖くなります。
ただ、ポテチは美味しいのも事実。
健康上、被害のない範囲で食べたいと思います。
-体重1kgあたり0.18mgが目安
どのくらいだったら、食べても問題ないのでしょうか?
農林水産省の調べによると、
体重1kg当たり0.18mgを超えると危険なようです。
仮に体重50kgだとすると、
50(kg)× 0.18(mg) = 9mgが目安となります。
ポテチの濃度表(上記)によると、1kg当たり最大値で0.57mg。
ポテチ1袋を仮に100gと仮定すると、0.057mg。
危険とされる目安と9mgをとろうとすると、
9(mg)÷0.57(mg)=15.78(袋)
毎日、ポテチを16袋たべていると危険ということですね(;^ω^)
流石に、そんな方はいないか(;^ω^)
【危険物質②】トランス脂肪酸
つづいて、トランス脂肪酸です。
この名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
そうです。
マーガリンに多く含まれている成分ですね。
マーガリンの危険性はご存知の方も多いでしょう。
そして、マーガリンを控えているという方もいらっしゃるかもしれません。
しかーし、そのマーガリンとおなじトランス脂肪酸が含まれているのがポテチなのです(;^ω^)
おいおい、発ガン性物質+トランス脂肪酸のコンボかよ。
▶どのくらいトランス脂肪酸が含まれているの?
農林水産省のページより、気になる項目を抜粋してみました。
(データの引用元)食品に含まれる総脂肪酸とトランス脂肪酸の含有量:農林水産省
うーん、これを整理していて初めてしったのですが、味付けポップコーンは、マーガリンと同等のトランス脂肪酸が含まれているんですね。
▶トランス脂肪酸の危険性
ご存知の方もおおいと思いますが、軽く。
- LDLコレステロール(俗にいう悪玉菌)が増加
- HDLコレステロール(俗にいう善玉菌)が低下
- 冠動脈心疾患のリスクを高める
とされています。
最後の冠動脈心疾患について、さらに詳しくいうと。
- 動脈硬化の進行
- 狭心症
- 急性心筋梗塞
です。
▶トランス脂肪酸の摂取目安は?
厚生労働省によると、
- WHO推奨の基準として、総エネルギー摂取量の1%未満(1%は1日あたり約2グラム)に抑える
- 日本人の平均は、総エネルギー摂取量の0.3%と低い
- トランス脂肪酸を多くとっている人でも、0.75%であり基準をクリア
ここでも、ポテチだけをとることにかぎって計算してみると、
ポテチ100gあたり、最大値で1.5g。
1%の目安である2グラムには、133グラムで到達します。
くわしい計算式はいいよね。
ポテチ1袋を仮に100gと仮定すると1袋ちょいで規定値に到達しちゃいますね。
アクリルアミドの危険性よりも、こちらの方が現実的で怖いかも(´;ω;`)ウゥゥ
▶トランス脂肪酸フリーのポテチもある
知らなかったのですが、トランス脂肪酸ゼロのポテトチップスがあるみたいです。
紹介した記事は約7年前のため、今はもっと多くの「トランス脂肪酸フリーのポテチ」がでているのかも知れません。
いや、でていてほしい(苦笑)
今度、トランス脂肪酸フリーのポテチを見かけたら、一度買ってみたいと思っています。
まとめ
今日は、ポテチに含まれる危険をみてきました。
毎日、ポテチだけを食べて生活しているわけではありませんし、仮にポテチだけを食べていたとしたら、アクリルアミドでガンになったり、トランス脂肪酸で心疾患になるまえに、他の病気にかかってしまうと思います。
ポテチには発ガン性物質であるアクリルアミド、心疾患を引き起こすトランス脂肪酸が含まれている。
ただし、必要以上に恐れる心配はないということを知って、バランスのよい食生活をおくって、健康を管理することが大事なんでしょうね。
もし、メーカさんの開発が可能ならば、
- 油であげない(アクリルアミドが含まれない)
- トランス脂肪酸ゼロ
- 美味しい
のポテチがあったらいいのになぁとおもう仮面うつでした。
皆さまも健康にお気をつけください。
おわり。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
でつノ