医療保険は、一般的に健康な方しか加入ができないとされている。
銀行は、「晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」といわれているが、保険会社も似たようなものだろう。
銀行は困っている方に金融援助を、医療保険会社はもしものときの備えにということを大義名分にはしていても、それぞれの会社の利益確保が一番大事であろうから、リスクのある方に対しては渋くなるのも当然なのだろうと思っていた。
ましてや、自分の場合は、
①精神疾患・・・仮面うつ(精神性疼痛障害)で投薬治療中
②持病・・・ 異形狭心症の疑い、期外収縮で精神性疼痛障害で予防薬服薬中
③手術・・・ 先月、インプラント手術をうけている。
の3つが揃っており、他の方よりも保険加入リスクが高い人間なのだろう。
しかーし、そんな自分でも医療保険に加入できそうなのです!
自分が加入できそうな医療保険の話しをしたいと思います。
医療保険への加入を検討したきっかけ
かれこれ20年程前、20代の若かりし頃は、医療保険に加入していた。
自分の加入していた保険は掛け捨てタイプで、年齢を重ねるにつれて保険料も値上がりする保険だった。
当時の自分は、健康だったことと、保険会社が金儲け主義なんじゃないのかというところに不満を抱いて、三十数歳の頃に加入していた保険のほとんどを解約していた。
(ガン保険のアフラックのみは、月々の保険料が1700円程度で年齢を重ねても保険料が値上がりしないため解約せずにそのままにしている)
その後、十数年、医療保険に加入していないことに対して何も問題を感じていなかったのだが、昨年から今年にかけて、精神、心臓、歯といった具合に立て続けに身体の不調を感じて、それに伴い医療費もバカにならない額を払ってきた。
今のところ、貯蓄や自立支援医療制度などのおかげで金銭面の不安は特に感じていないのだが、これからは、ガンの発症、持病の悪化、新たな体調不良がでてきてもおかしくない。
ましてや、持病の悪化として、心筋梗塞、心不全等により、大掛かりな手術をうけるようなことになってしまえば、アフラックのガン保険がつかえず、ふところへの痛手が大きい。こんな感じで考えていくと、さすがに心配を感じてしまう。
そこで、将来への安心のために三大疾病に備えようと思い、自分でも加入できる医療保険がないのかどうか?調べることにしたのだ。
「ほけんの窓口」で詳しく教えてもらってきた
自分なりに調べてみると、普通の医療保険は厳しいようだが、緩和型医療保険というものが告知の条件がゆるくて、加入しやすいらしいということが分かった。
最近だと、オリックス生命の新キュア・サポートなるものがCMで頻繁に流れているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
(画像の引用元)引受基準緩和型医療保険:新CURE Support(キュア・サポート) | オリックス生命
ただ、ネットで詳しい告知の条件、保険料等を調べるのは骨が折れる。
かといって、各生命保険会社へ問い合わせると、詳しいことは教えてくれるだろうが、同時にやってくる勧誘への対処も覚悟しなくてはならない。
そこで、自宅から近く、保険のプロであり、無料で相談にのって頂ける「ほけんの窓口」で詳しい話を教えてもらうことにした。
▼保険のまどぐちを利用するメリット
ほけんの窓口は、無料で相談にのっていただけるため、利用させて頂いた。
自分自身、失礼ながら「ほけんの窓口」さんに対して、
①相談がおわったあとは、ほけんの窓口押しの商品への加入を強要されるのではないか?
②または、保険金額に対して手数料を上乗せされた額になるのではないか?
という偏見をもっており、いい商品だけ教えてもらったら、個別にそこへ申し込んだらいいなくらいに思っていたのだが、そういった心配は杞憂であった。
僕自身、すでに3回訪問してかれこれ7時間くらい相談にのってもらっているが、今のところ紳士的に対応して頂いている。
次に、ぼくの体験より、ほけんの窓口を利用するメリットを紹介させていただく。
1.相談料は何度訪れても無料。
2.医療保険のみでなく、資産運用等の相談も可能。
3.ほけんの窓口押しの商品を強要されることはない(*1)
4.ほけんの窓口が推薦する商品を案内してくることはあるが、
他の商品と比較検討したい旨を伝えると真摯に対応してくれる。
5.保険加入時の保険料が割高になることはない。
6.一度、決めかけていた保険を白紙撤回しても、丁寧な対応をしてもらえる(*2)
7.保険への加入だけでなく、ケガや入院等で、保険会社への手配が必要なときは代行してくれる。
8.全国のほけんの窓口で共通したサービスをうけることができる
(*1)数年前まで、ほけんの窓口押しの商品をすすめていたらしいです。そのことについて、批判が殺到したことがあったらしく、営業方針をかえているとのことです。
(*2)これは、当初、支払削減期間(詳細は後述)があるものに加入しようとしていたのですが、どたんばで白紙撤回してもらいました。その際も、内心は穏やかでなかったかも知れませんが、以前とかわらない丁寧な対応をして頂けました。
自分でも加入できそうな保険
ほけんの窓口で約5時間にわたり、約10社の保険会社の加入条件および、そこのメリット/デメリットの比較検討を行い、相談にも乗ってもらった結果、次の医療保険が3重苦(精神疾患、持病、手術歴あり)の自分でも加入できそうな保険としてピックアップされた。
参考までに、保険会社と商品名、告知条件のみを掲載しておきます。
メットライフ生命(FlexiGoldS)
(画像の引用元)終身医療保険 フレキシィ ゴールド Sのメットライフ生命
メディケア生命(メディフィットRe)
(画像の引用元)限定告知型医療終身保険ならメディフィットRe|商品の仕組み|メディケア生命保険
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(Linkx)
(画像の引用元)限定告知医療保険 新・健康のお守り ハート(通販) - 特徴 | 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
歯科医師は医師とはみなされないらしい
うえに挙げた保険の告知の中で、あれ?と思った方はいないだろうか。
それは、【最近(過去)〇〇以内に、入院や手術を受けたことがありますか?】です。
文言だけを読むと、インプラント手術をうけているため、これに当てはまってしまうように受け取れてしまう。
この箇所は、ほけんの窓口の担当者さんも判断が難しいとのことで、その都度、各保険会社へ問い合わせをして頂けた。
その結果、保険会社によってセーフ/アウトがはっきりわかれていたのだ。
インプラント手術を手術に認めない(セーフとしてくれる)とする保険会社の見解は、次のようであった。
- 大学病院ではなく、歯科医院で受けたインプラント手術は手術とはみななさい。
- 上記1の理由は、歯科医院の医師は医療保険会社としては医師とみなしていない。
- 歯の欠損(かみ合わせの対策)対策としてのインプラント手術は問題なしとされている。
自分が加入を決めた保険
約3週間にわたって、吟味を重ねた結果、医療保険への加入を決意しました。
加入を決めた決め手になったものは、40代からガン・心筋梗塞・脳卒中の発生リスクが高くなっていることがわかったからです。
▼ガン・心筋梗塞・脳卒中の入院時年齢の分布
(画像の引用元)3. がん治療と3大疾病について|医療の現状を学ぶ|保険を学ぶ|生命保険ならメディケア生命保険
その上で、僕が加入を決めた医療保険は、
メットライフ生命(FlexiGoldS)です。
▼基本保証
次に、この商品の紹介をいたします。
▼1日につき、5000円にした理由
入院した場合の給付金は、1万円 or 5000円の2択でした。
今回、5000円にしました。
ガン等の手術をうけると、3割負担で数十万~数百万単位で費用がかかるとされています。その場合、1日5000円だと、焼け石に水のように見えますが、実際には、高額医療制度という助け船があります。
高額医療制度を利用することで、仮に手術費200万かかった場合、実負担は14万円程度でおさまるのです(詳細は下記サイト参照)
その場合、1日5000円、医療保険から給付をうけることで、5000円×31日=15万円の補助をうけることができるのです。
そのため、入院中に個室を希望する等、贅沢をしなければ、1日5000円の給付でまかなえることがわかり、1日5000円のプランを選びました。
▼三大疾病延長をつけた理由
三大疾病延長給付はつけるかどうか迷ったのですが、ガンによる入院は、再入院による治療で長期化することがありますという事実を知って付け加えることにしました。
【参考】ガンの長期化の割合
約5人に1人が合計60日以上、入院されている!
(画像の引用元)メディケア生命(メディフィットRe)のパンフレット
▼保証期間、保険料
保険料は60歳満期(支払い完了)で、保証は一生涯続くプラン。
保険料はクレジットカード決済の年払いにしました。
クレジットカードのポイントもバカにならないですしね。
【年間】¥98,032-(月換算¥8,169)
【支払い総額】¥1,554,190ー
この保険に決めた理由
他に加入できる医療保険があったなか、当初は、別の商品(削減期間)この保険に決めた理由はこちらです。
▼健康祝い金
健康祝い金の支払い条件がゆるく設定されており、
10日以上の入院がなければ、5年ごとに10万円の健康祝い金を受け取ることができます。
10日以上の入院というのはよほどの重病だと思います。9日間までの入院なら、健康祝い金を支給して頂けるということです。
健康祝い金をプランに付け加えることで、1年間に約9千円、5年間で4.5万円保険料が高くなるのですが、5年ごとに支給される額は5万円で、5千円分プラスになるのでお得だと思いました。
また、健康祝い金の満期である、90歳まで生きた場合、総額で45万円のキャッシュバックが得られるため、保険料の支払い総額を約110万円に押さえることができます。110万円で一生涯の保証がつけれると考えたらまぁいいかなと考えました。
▼給付金の支払い削減期間がない
告知緩和型医療保険の場合、保険加入後1年以内に病気を発症した場合、保険の補償が50%しか下りないという商品がありました。
今回加入した保険は、加入1年以内に発症を発症した場合であっても、保証はそのまま受け取ることができるというメリットがありました。
(画像の引用元)メットライフ生命(FlexiGoldS)のパンフレット
最後に
今日は、医療保険への加入を検討したキッカケ、ほけんの窓口を利用するメリット、加入する保険の紹介をしました。
僕の場合、3重苦があったため、加入できる保険が数社と限られてしまいましたが、精神疾患のみ、持病のみあれば、もっと多くの保険との比較検討ができました。
お読み頂いた方のなかに、もし、精神疾患だから保険は無理だわ、持病があるから無理だわとあきらめている方へは、「そんなことないですよ!、3重苦の自分でも医療保険に加入できましたよ」ということを声を大にしてお伝えしたいです。
当然ですが、医療保険に加入することで家計の切迫は迫られます。
僕自身、話をきいてから、自宅のExcelで資産状況の再確認とライフプランニングを行うことで、余裕のある範囲での出費で保証という安心を得ることができるならと、保険に加入することを決意しました。
お読み頂いた方で、保険の加入を検討されている方は、資産状況と健康への不安リスクを天秤にかけて、あなたにとって安心となる方を選択されることをおすすめしたいと思います。医療保険に加入することで、月々の支払額の捻出がストレスになって、身体を壊すようなことになったら本末転倒ですからね。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
でつノ