モスキート音。
皆さん、ご存知ですよね?
そうです、年をとると聞こえなくなるというアレです。
更年期障害がはいっている自分は、若者のモスキート音が聞こえなくても当然なのですが、年齢相応のモスキート音が聞こえなくてショックを感じたのです。
それでモスキート音が聞こえなくなるメカニズムと、自分の体験談から「あれ?」と思うことがあったので、そのことを書いてみます。
- 年齢相応の音が聞こえないんだけど!
- モスキート音が聞こえなくなる仕組み
- 何度かモスキート音を聞くチャレンジをしていると...
- 「無限音階」というものがあるらしい
- モスキート音が聞こえるようになった仕組
- モスキート音が聞こえるメリット・デメリット
- まとめ
年齢相応の音が聞こえないんだけど!
とある日のデイケアの時間中、ヒマしてたので耳年齢をチェックしてみたんです。
つかったアプリはこちら。
あれ? うえ2つしか聞こえない。。。
いい年したおっさーん(44歳)なので、39歳以下の音が聞こえないのは理解できる。
なのに、50歳以下からすでに聞こえないって、おいらの耳は50歳以上、還暦未満ですか。。。軽くショックなんだけど。
▼デイケアのスタッフにもご協力頂きました
自分と同年代だと思っている、スタッフさん2名(看護師さん、セラピストさん)、デイケアの参加者1名の3名にご協力いただいて、音が聞こえるかどうか試してもらいました。
そうすると、みな50歳以下か49歳以下が聞こえない模様。
仲間がいることに安心したわたしたちは、
「これ、そもそも音がでていないんじゃないの?」
「アプリの不具合なんじゃないの?」
「スマホのボリュームが小さいんじゃないの?」
とスマホとアプリのせいにしていました。
▼アプリの不具合じゃなかった
こうやって皆で慰めあっていると、
遠くはなれたところから、若い女の子がやってきて、
「なに不快な音をだしつづけてるんですかっ(怒ってる?)」
「アプリの不具合でも、ボリュームの問題でもないですよ!」
といわれる始末。
中年仲間は、唖然(;゚Д゚)です。
モスキート音はでていたんだ。
あんなに離れていた場所でも聞こえていたの!
スマホの不具合ではなく、自分の耳年齢の衰えが原因だったのです(´;ω;`)ウゥゥ
モスキート音が聞こえなくなる仕組み
聞こえないモスキート音を聞こえるようにする方法はないのでしょうか?
看護師さんに確認すると、
「それ無理なんじゃない? 聞こえない方が雑音が聞こえなくていいよね」
とのこと。
うむ、一理ある。
KDDIの用語集をみてみると、
人間の耳の中にある蝸牛(かぎゅう)という器官には有毛細胞(ゆうもうさいぼう)というものがあり、これらが音によって振動することで耳小骨などへ伝達をし聴覚が働くのだが、この有毛細胞は加齢に伴い減少するため、若者にしか聴こえない音が存在する。
とされています。
また、一度減ってしまった有毛細胞は元に戻らず、有毛細胞が新しく作られることもないとされており、どうやらモスキート音は一度聞こえなくなったら、二度と聞くことはできないようです。
何度かモスキート音を聞くチャレンジをしていると...
あきらめの悪い自分は、何度かチャレンジを続けました。
なぜなら、マインドフルネスの調子がいい時は、いつもなら聞こえない、かすかな音に気づけるときがあるので意識を集中することで聞こえない音が聞こえるんじゃないのかなぁと思ったのです。
そうすると、奇跡は起こりました!
何度やっても聞こえなかった、50歳以下のモスキート音が聞こえるようになったのです!
この事実は、僕だけでなく、隣にいて同じ年代の音が聞こえなかった方も
「あれ?聞こえる気がする」というではありませんか!?
これは本当に聞こえていたのでしょうか?
それとも、フラシーボ効果で、聞こえるように錯覚(錯聴(さくちょう))していただけなのでしょうか?
「無限音階」というものがあるらしい
デイケア中は聞こえるようになった理由がわからなかったのですが、どうやら、「無限音階」というものが関連しているような気がするのです。
無限音階について説明する前に、次の動画(約10秒)再生してみてほしい。
1度、再生したら続けて、続けて何度か度再生してみてください。
どうですか?
1回目と2回目で違いに気付きましたか?
聞くたびに音があがっていっているように聞こえないでしょうか?
この無限音階について、ハフィントンポスト社は次のように説明されています。
「1オクターブずつ離れた多数の音が同時に再生されると、平均的な人の耳には、1つの音しか聞こえない。その音がそれぞれのオクターブ音に分かれて聞こえるのではなく、最後に聞こえた高さに最も近い音しか耳に届かない」
この音階を鳴らし続けると、高くなっていく音は次第に聞こえにくくなり、低い方の音が聞こえやすくなるため、それに応じて、人間の脳が注目する音が変わっていく。この変化によって、同じ音階を最初から繰り返し再生しても、まるで音の高さが上がり続けているかのように聞こえるのだ。
モスキート音が聞こえるようになった仕組
専門家ではないため、こじつけなのかもしれないが、モスキート音が聞こえるようになった理由は次の仕組をマインドフルネスと無限音階の2つから解明してみよう。
1.マインドフルネス
意識して音に注意をむけつづけることで、五感(特に聴覚)がアップした。
その聴覚の感度が上昇したことで、数少ない有毛細胞のかすかな振動に気付けるようになった。
その結果、聞こえなかった音が本当に聞こえるようになったと推察できる。
2.無限音階
聞こえないモスキート音を聞きつづけることで、脳が注目する音がかわっていった。脳が注目する音がかわっていった結果、聞こえているように感じていた。
その結果、聞こえなかった音が聞こえているように錯覚(錯聴)していた。
そして、1度聞こえるようになったモスキート音は、日にちがかわっても聞こえているため、本当に聞こえているにせよ、錯覚のいずれにせよ、嬉しいかぎりだ。
モスキート音が聞こえるメリット・デメリット
何度も何度もくりかえすことで、49歳以下のモスキート音が聞こえるようになった(または錯覚していた)のだが、それによってメリットはあったのか?
メリットはありました!実年齢相応のモスキート音が聞こえることで、精神衛生が改善されて加齢のショックが緩和されたことが大きい。
反面、デメリットであるが、いまのところデメリットは感じていない。
名古屋では、若者が入口にたむろすることを防止する目的でモスキート音を出しているといわれているミッドランドスクエアというところがあります。
ここは自宅からも近く、頻繁にお世話になっているのですが、今のところ、若者対策のモスキート音は聞こえないままです。
今のところ、メリットのみのため、モスキート音を聞こえるようにするトレーニングはほどほどにしておこうと思っている。
トレーニングしすぎて若者対策のモスキート音が聞こえるようになってしまうと、それが耳障りになってストレスになってしまったらかなわないですからね(苦笑)
まとめ
今日は、耳年齢チェック、モスキート音が聞こえなくなる仕組み、耳の錯覚について書いてきました。
もし、モスキート音が聞こえなくて困っている方がいれば(そんな人いないと思うが)、何度も聞いて脳の注意を「音」に向けることで聞こえるようになるかも知れませんよ。
それが本当に聞こえているのか、錯覚なのかは定かではない。
また、モスキート音が聞こえてお困りの方は、加齢によって衰えていくものなので、聞こえているうちは、「自分は若いんだ!」とプラスに思っていただけたら良いんじゃないかなと思っています。
と、まとめのようなまとめじゃないような感じになってしまいましたが、今日は、これで失礼いたします。
今日もありがとうございましたm(_"_)m
それでは、また。
でつノ