まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

「ボストン美術館の至宝展」で、時代を超えて世界各地を旅してきた。

2018年2月18日(日曜日)から名古屋のボストン美術館で開催されている、「ボストン美術館の至宝展」を楽しんできました。

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今回の展覧会では、

古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術の7分野にわたる珠玉の80点をご紹介します。

ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション|GRAND FINAL EXHIBITIONS|名古屋ボストン美術館

と紹介されています。

この中でも特に話題をよんでいる作品としては、ゴッホが描いたルーラン夫妻の肖像画(上記写真中央の髭をたくわえた男性)、クロード・モネの「睡蓮」、25年ぶりに公開されることになった「涅槃図」あたりでしょう。

 

僕が美術館を訪れた際は、話題の作品以外に心を惹かれることが多いのです。

そのため、今回は特に詳しい下調べをすることなく、「どんな作品に出会えるのだろう♪」、「作品に触れてどんな感情、考えが浮かぶんだろう」とワクワクする気持ちで行ってきました。

 

今日は、美術館にいってきた日記として、感じたこと、考えたこと、興味をそそられた作品を紹介していきます。

 

 

作品点数80点は多い?少ない?

美術館に訪れる前は、7分野で80点というのは少ないんじゃないの?あっという間に見終わっちゃうんじゃないの?と思っていましたが、見終わった感想からいえば、最適な点数だったと感じました。

 

14時~15時50分の約2時間かけて、一通りの作品を楽しませてもらいましたが、最後の現代美術のあたりでは、軽い疲労感を感じていたほどでした。

そのため、

①見足りなさは感じない

②盛り込みすぎて疲労感満載でもない

③軽い疲労感とほどよい満足感がある

という感じで、80点という点数はベストチョイスなのではないか!と感じました。

 

世界を旅している気分を味わうことができます♪

今回の展覧会では、世界各地の美術品を鑑賞することができます。

鑑賞するときに、作品をつくられた際の風景、時代背景、作者の気持ちに思いを馳せることで、まるで現代の名古屋にいながら、時代を超えて世界各地を旅しているような気持ちになることができました。

 

過去にも、美術館へは訪れたことがありますが、この気持ちを感じたことははじめてであり、美術館の楽しみ方の新しい視点を見つけることができた感じで、嬉しく思いました。

 

面白い、気にいった作品は?

次に、見どころではありませんが、僕が面白いなと感じた作品と、気にいった作品を紹介いたします。

曾我蕭白《風仙図屏風》

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(引用元)見どころ・音声ガイド・図録|ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション|GRAND FINAL EXHIBITIONS|名古屋ボストン美術館

 

この画像では小さくて見難いですが、右の方にウサギが1匹います。

そのウサギが目を真ん丸にして見開いて驚いている様子が描かれており、とてもかわいらしく感じます。

 

英一蝶《涅槃図》

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(引用元)見どころ・音声ガイド・図録|ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション|GRAND FINAL EXHIBITIONS|名古屋ボストン美術館

 

お釈迦様が亡くなるときの様子を描いた作品で、白い象が仰向けになって悲しんでいる様子(右下)に目を惹かれました。

 

司馬江漢『秋景芦雁図』 

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奥行き感がありながら、雁がしっかりと描かれています。

まるで西洋画のような色彩とタッチで描かれていますが、

誰が書いた作品か確認すると、日本画、そして江戸時代の作品ということに違和感を感じて、当時もこういった作品を描く方がいたことに驚きました。

 

ジャン=フランソワ・ミレー『洋梨』

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(引用元)「ボストン美術館の至宝展」レビューと作品(画像付きで)紹介 | 日本美術鑑賞倶楽部

 

この何気ないものに焦点をあてるミレーに、優しさのようなものを感じてほっこりしました。

クロード・モネ《くぼ地のヒナゲシ畑、ジヴェルニー近郊》

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(引用元)「ボストン美術館の至宝展」レビューと作品(画像付きで)紹介 | 日本美術鑑賞倶楽部

 

この作品は輪郭がないように思いました。

この画像からは伝わりにくいですが、風のつよい情景が描かれており、見る角度をかえると、それぞれ違った場所で空気と風を感じることができるような感じがして、この1枚でだいぶ、楽しませてもらいました。

また、個人的に、モネの作品のなかでは、次の作品(オランダのチューリップ畑)が好きなんですが、この作品に似ている感じがして懐かしい気持ちもありました。

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(引用元)マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで | WebLeaf 京都を知る、京都で遊ぶ。 

 

心打たれた作品は?

今回、なかなか心が打たれる作品に出会えることができませんでした。

身体は以前と同様のつもりでも、仮面うつ病によって失われた心の状態は元に戻っていないのかな、と残念に感じていたのですが、後半にやってきました。

僕がもっとも心打たれた作品はこちらです。

ワシントン・オールストン「月光」

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(引用元)「ボストン美術館の至宝展」レビューと作品(画像付きで)紹介 | 日本美術鑑賞倶楽部

 

この絵は、一目みた瞬間から、ズギューンと心打たれました!

なぜ、心打たれたのかは説明できません。

説明しようとすると、左脳の働きになってしまいます。この作品は、一目みて、右脳で感動したので、感覚で感動したため言葉では言い表すことができません。

 

この作品の原画は、この画像よりも何倍も素晴らしいため、東海地方近郊にお住いの方は是非現物をご覧いただきたいと思います。

 

コレクターの方へ、感謝の思いが湧きおこりました

今回の展覧会では、

ボストン美術館のコレクションを築いてきた収集家たちの物語にも着目し、ご覧いただく作品がどのように収集家の心をとらえ、美術館に収蔵されることになったのかを探ります。

ボストン美術館の至宝展 東西の名品、珠玉のコレクション|GRAND FINAL EXHIBITIONS|名古屋ボストン美術館

ということで、コレクターを所々で紹介されていました。

彼ら彼女らコレクターの活動、そしてコレクターの活動を援助された資産家、そして作品の保管・管理をされてきた方々のお陰で、年月をこえて、今、こうして世界旅行をさせて頂けているんだなと感謝の気持ちがこみあげてきました。

 

うつ病には「感動」が効果的かも 

うつ病になると、いままで楽しかったことが楽しめない、好きな音楽・映画をみても感動できない、天候の変化で体調が悪くなるといわれています。

 

ですが、うつ病で闘病されている方々であっても、昨日、オリンピックのフィギュアスケートでの羽生結弦くんの金メダルの演技をみて、感動した、体調が悪かったのが吹っ飛んだという感想をブログに書いている方々が多数いらっしゃいました。

僕もそのうちの一人です。

今日も、ワシントン・オールストンの「月光」に出会ったときは、身体の疲労感も忘れて時間を忘れて引き込まれてしまうほど感動しました。

 

うつ病の原因として、セロトニン・ノルアドレナリンの不足または、神経伝達回路の損傷が原因等いわれていますが、ほんとうに感動することができれば、そういった原因といわれているものを吹き飛ばして、うつ病を回復させるための力が秘められているのだと思うのです。

 

病状が酷くて動けないほど苦しんでいる方は、静養(脳を休めること)を第一に考えていただきたいですが、ある程度動けるようになってきた方は、「感動」を求めて好きなこと、楽しめることを見つけるようにされると、病状からの回復の一助になるのではないかなと思います。

 

名古屋ボストン美術館の紹介

今回の展覧会は、7月1日(日曜日)まで開催しています。

開館時間・休館日・入館料金は以下の通りです。

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(引用元)利用案内・アクセス:利用案内|名古屋ボストン美術館

 

アクセスは、JR・名鉄・地下鉄の「金山」駅下車、南口出口前にあります。

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施設案内

美術館の思い出として、ガチャガチャがありました。

1回400円と高く感じたため、回しませんでしたが、ブログ用に1回回してても良かったかなと思っています(;^_^A

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ガチャガチャ以外では、塗り絵コーナーや、作品の凹凸に手をふれて感じることができたり、説明文を点字で示している箇所もあり、老若男女とわず、楽しんで頂けると思いました。

 

スタンプを集めて「招待券」をゲット

かわいらしいスタンプが用意されていました。

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「ボストン美術館の至宝展」の期間中に絵柄の異なる2種類のスタンプを集めることで、次回の展覧会「最終展 ハピネス~明日の幸せを求めて」の招待券を頂けるかもしれません。

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鞄のなかにいれていたら、クシャクシャになっちゃいました(;^_^A

今回の展覧会の終了まで、期間に余裕があるので、友人・知人といく機会があった場合は、2つめのスタンプをゲットして応募したいと思っています。

(その時まで、この用紙を亡くさないようにしないと!)

 

その他、詳しい内容は公式サイトをご覧ください。

www.nagoya-boston.or.jp

 

最後に

今日は、「ボストン美術館の至宝展」に訪れた日記として、感想、絵画の紹介、うつ病と感動の関係、施設案内について書いてきました。

行く前は想像もしていなかった新しい発見が満載の楽しいひと時を過ごすことができました。

 

地域の関係上、行くことが難しい方もいらっしゃると思いますが、行ける方は訪れて、格安な世界旅行体験、お気に入りの作品をみつける旅をしてみてはどうでしょうか?

 

今日もありがとうございましたm(_"_)m

それでは、また。

でつノ