まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

うつ病の症状がひどい時は「無理をせず」、脳みそを休ませてあげましょう(第3回目:新たなストレスの発生を予防する)

今日は、新たなストレスの発生を予防して、うつ病を今以上に悪化させないために気をつけたいことを紹介します。

 

今、うつ病で苦しい日を送っている方、身近な方がうつ病で対応の仕方に悩んでいる方にとって、参考となれば幸いです。

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ストレスを予防することは、脳の疲労を防止すること

うつ病の方は、メンタル疾患ではなく、脳の疲労であることをお伝えてしています。

そのため、ストレスの発生を予防するということは、「脳の疲労」につながることを予防するということにもなります。

 

それでは、脳はどういったことにストレスを感じ、脳疲労を貯めてしまうのでしょうか?その答えは、3つに集約できます。

これも僕の持論です。

体験談から言えることなので、科学的・医学的理由はなくとも、あてはまる方は僕以外にもいると思っています。

 

1点目は、環境の変化です。

うつ病になって休職して、身動きをとれない最悪の時期を脱すると、周りの方は色々なアドバイスをしてくれます。

そのなかで、最も多かったものは、「旅行にでもいって、気晴らししたら?」でした。見知らぬ土地への旅行!

確かに魅力的です。

僕も旅行や、温泉、美味しいものを食べに行くことは好きなので、自分の趣味をかねて、リフレッシュしたら良いよと思われたのでしょう。

 

しかし、「脳が疲労」している、うつ病患者にとっては、旅行は大敵なのです。

なぜでしょう、不思議だと思います。

僕も原因はわかりません。しかし、これが本当だと実感した体験談を聞いてください。

 

体調がよくなってきてから、1泊2日で下呂温泉にいってきました。

そのときは、休職して3週間経過しており、胸痛、頭痛、食欲不振、不眠といった、自分を悩ませていた症状は姿を潜め、すっかり治ったと思っていたのです。

 

僕はこのワナにかかってしまいました。

電車で数時間揺られて、下呂駅につきました。心はウキウキしています。

しかし、頭が少し重く、食欲が減退しているのです。

不思議です。心と身体が不一致状態です。なぜだかわかりません。

乗り物酔いなど無縁だった自分ですが、「乗り物酔いでもしたかな?」と思いながら、温泉旅館に到着します。

 

温泉旅館では、心待ちにしていた下呂温泉!肌に柔らかい泉質で、しっとり身体がつつみこまれるようです(*^_^*)

夕食は、飛騨牛、朴葉味噌といった郷土料理に舌を打ち、なんのストレスもありません。ストレスどころか、思う存分リラックスしているつもりでした。

 

しかし、これが脳疲労につながっていたのです。

夕食後の温泉にも浸かり、あとはゆっくり眠るだけといったとき、そいつはやってきました。激しい頭痛と胸苦しさです。

頓服で持参していた、ロキソニンも効かず、ほとんど眠れないまま翌朝を迎えたのです。

翌朝も、横になりつづけたい気持ちでしたが、そうはいかず、鉛のように重たい身体を引きずって起きだし、なんとか食事をして、帰路についたのです。

 

この経験から言えることは、環境の変化はストレス(脳疲労)になるということです。

 

うつ病の方は、体調がよくなったと思っても、行き慣れていない場所へ外出したり、見知らぬ方と会ったりといった、環境の変化を経験すると、「なぜか、非常に疲れる」という経験をしていませんでしょうか?

 

それは、脳がそのことをストレスと感じて、疲労をためてしまっているのが原因です。

そのため、旅行にでかけるなとはいいませんが、なるべく環境の変化を避けてやることで、脳疲労の発生を防止しましょう。

そして、十分回復したと思えるならば、出かけるのは近いところから始めて、本当に脳疲労が解消されているかどうか?を試しながら行く場所を検討されると良いと思います。

 

 

2点目は、脳疲労は「過去と未来」からやってくる

昨日の記事で書きましたが、脳科学の研究の成果で、脳疲労は「過去と未来からやってくる」ことがわかっています。

過去と未来とはどういうことでしょうか?

それは、

①過去... 後悔、悔やみ、迷惑をかけて申し訳ないという感情等

②未来... 将来への心配、不安、恐怖、焦り等

です。

 

うつ病の方は、基本的に、まじめな方、几帳面な方がなりやすいといわれています。

僕は、その2つではなく、ずぼらなため一部、例外はあります。

そういったまじめな方は、他人のせいにするよりも、「自分が悪い、自分のせいでこんなことになってしまった」と悩み苦しむことが多いと思います。

 

それが、「過去と未来」からくる疲労に脳みそがさらされている状態です。

そのため、この過去と未来からくる疲労を防止してあげる必要があります。

 

これが難しい。

これのてっとり早い予防法は、何も考えずに、熟睡することです。

寝てしまえば、過去と未来に対して、思い悩むことがなくなります。

しかし、僕の場合は、不眠症も患っていたため、熟睡することができず、熟睡できないことに不安を感じて、さらに悪循環に陥る日々が続いていました。

 

これは、抽象的な表現になってしまい、申訳ないのですが、

「無理をしない」です。

「眠れないんだったら、ぼーっとしていよう」

「明日でかける用事もないんだから、寝ないといけないと焦る必要はない」

「何日も寝ないでいると、身体がもつわけない、身体が必要なときは眠くなるだろう」

と思うようにしました。

 

起きている最中、不安、後悔、心配、焦りといったネガティブな感情がでてくることがありましたが、それも、

「あー、脳が暴走して、勝手にそんな感情がでているのね」

と、”自分が悪いのではなく、脳の暴走が原因なんだ”と脳のせいにすることで、徐々に過去と未来からくる疲労から解き放たれていった気がしています。

 

最後は、無理をしないです。

まじめで几帳面な方ほど、休職していても、常識に照らし合わせてしっかりしないとと思っていませんか?

「朝は、午前中に起きないと」

「身だしなみをきちんとしないと」

「1日3食、食事をとって栄養をとらないと」

「うつ病の回復によいといわれていることをやらないと」

といった、義務感、脅迫観念、「~しなければならない」といった思いのようなもので、心を駆り立てられていないでしょうか?

 

その人が楽しんでやっているならば、問題ないです。 

しかし、義務感、強迫観念によって、「やらないといけない」と思っているならば、やらなくていいですよ。

 

現に僕は、2点目に書いた「過去と未来」からくる疲労を予防するために、3日3晩、ほとんど眠れない日々が続き、そのせいで動く気力もなく、食欲もなく、好きだったお風呂にも魅力を感じず、喉がかわいたときに水分補給するというだけの日々を過ごしました。

 

それでも、人間、死にはしません。

うつ病も悪化しません。

身体が欲するままに、身体を休ませてあげましょう。

できる範囲のことしかしません。

それで、4日目あたりから、急に楽になってきたのです。

 

体験談から、無理をして何々をするというのは、自分が思っている以上に脳疲労につながっていたんだなということです。

そのため、症状がヒドイ方は、ほんと、無理をなさらず、だらけちゃってください!

 

そして、身内の方は、だらけまくっているうつ病の方に対して、広い心で見守ってあげてください。

 

これが、僕の体験談をもとにした、脳疲労を予防する方法です。

 

つづく

 

明日、最終回は、脳疲労を回復するための取り組んでいる方法を紹介したいと思います。

 

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