まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

リワークについて会社、医師の見解を確認した【病歴経緯<リワーク編>2回目】

2018年1月6日の受診時に、医師より「復職して仕事をしながら、各種グループワークに参加したらよい」との言葉を頂いている。

病状が回復して身体と心が楽になってきている実感とともに、回復していることを医師にも認められたということに喜びを感じた。

www.kamen-utsu.com

 

普通のケガや病気であれば、これですんなり復職となるのだろうが、うつ病からの復職は一筋縄でいかないのだ。

そこで、今日は、「うつ病からの復職がなぜ難しいのか?」ということと、「僕の復職スケジュール」について、職場&医師と相談した結果を書いていこうと思います。

 

うつ病の再発率は非常に高い

 厚生労働省の研究班(代表:横山和仁・順天堂大教授)によると、

復職して5年以内の再発率が47.1%

と非常に多くの方々が、うつ病を再発して再休職となっておられます。

①復職から1年で、全体の28.3%

②復職から2年で、37.7%

③復職から5年で、47.1%

 

また、興味深いこととして、再発による休職期間が、1回目の休職(平均107日)より1.5倍長く(平均157日)なっており、再発したら治り難い病気のようです。

我ながら、厄介な病気にかかったものです。

 

<出典>

朝日新聞デジタル:うつ病 職場復帰に配慮を - 三重 - 地域

うつ病休暇:半数が再取得「企業は配慮を」 厚労省研究班 - 毎日新聞

 

こういった背景もあり、厚生労働省は、休職後、即復帰するよりも、

模範例として、

①休養

②リワーク支援(復職支援プログラム)

③短時間勤務

④通常勤務

と、段階を踏んで復職させていくことをすすめている。

<出典>

心の健康問題により、休業した労働者の職場復帰支援の手引き 

 

なぜ、再発してしまうのか?

なぜ再発してしまうのか?について、気になるところです。

上記出典元サイトおよび、他サイトでは、下記3点が再発の大きな要因として挙げられています。

①職場から早く復帰してほしいとの要望により、回復前に復職している。

②仕事復帰後の仕事、人間関係のストレスが原因。

③収入面の不安等から、休職者自体に焦りが生じて、復職を急いだ結果。

 

これに関しては、僕も他人事ではありません。

①については、下で述べますが、僕の職場は、通常勤務が可能となるまで復職できないため、非該当と考えています。

②については、復職後のことなので、今、考えても仕方がないので、これも非該当。

問題なのが、③です。

現在、③の焦りについては感じていないつもりですが、無意識に焦りを感じている可能性も否定できません。

 

そのため、自らの身体と心の状態をマインドフルネスを通して、客観的にみるようにして、焦りがあることに気付いたときは、慎重にいくように心がけたいと思っています。

 

 

僕の場合の、復職スケジュール 

次に、僕の場合の復職スケジュールについてです。

1月9日~19日にかけて、復職スケジュールをどのようにすべきか?、会社の復職支援窓口と、医師の見解を確認しつつ、リワークにむけた手続きを行ってきました。

会社の方針

会社としては、時短勤務は認めていない。

そのため、医師より「通常勤務可能とする診断書」がでなければ、復職させることはできない。

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通常勤務可能という診断書がでるまで、リワーク(復職支援プログラム)を通して、身体を回復させていってほしい。

 

また、リワークを行う場合、会社として、

①どのようなスケジュールで、どういったプログラムに参加しているのか?

②日々の生活リズムは不規則となっていないのか?

の2点を知りたい。

そのため、定期的に、上記2点を担当部署まで送付してもらいたい。

 

医師の見解

復職しても良いとの許可はだしたが、「通常勤務」には、まだ早い。

そのため、「通常勤務可能」との診断書を書くことはできない。

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そこで、会社からの意向である、リワークを行いたい旨を伝えて、通院しているクリニックでリワークを行わせて頂きたい旨をあわせて伝えた。

僕の場合は、通う場所を増やすのが、めんどくさかったのと、通院しているクリニックでのグループ、セミナーに参加して悪い印象をもっていないので、リワークもそこで行うことを希望した。

 

リワークは、①会社内でリワーク、②民間施設、③障害者職業センター等、様々な施設で行うことができるようです。

 

そのため、休職中で、リワークを考えている方のなかで、

「通院している病院ではリワークをやっていない」という方は、自分の通える範囲にないか?探してみるか、それがしんどいなら、無理をせず、会社に探してもらう等してみては如何でしょうか?

 

リワーク(復職支援プログラム)

具体的なリワークの内容・スケジュールについて、心理士と20分程会話して詳細を確認した。

①復職支援プログラムの内容

月曜日~金曜日の9:30~15:30の6時間行っている。

週2~3回から身体を慣らしていって、最終的に週5参加できるようにしていく。

 

内容としては、生活・睡眠リズムの改善、就労・作業能力の回復、対人交流技術の向上、再発予防等、復職にむけたさまざまなプログラムをおこっている。

  • オフィスワーク(読書、自己分析、資料作成等)
  • 集団認知行動療法(考え方のクセに気付いていく)
  • コミュニケーション(ロールプレイを通して、対人交流技術の向上)
  • 健康促進プログラム(ガーデニング、室内運動等で体力を回復させる)
  • 問題解決(困りごとを整理して解決策を話し合う)
  • ストレスケア(病気を理解し、生活リズムを整える)

 

終日参加を原則としており、用事などで私用外出する必要がある場合は、リワーク以降の時間に設定するか、用事のある日は、リワークを休む必要がある。

 

②定期面談(1回/週)

定期面談として週に1度、心理士と現在の状況と、今後のリワークプランについて相談する時間を設けてもらいたいとのこと。

 

これは、僕としても、自分の状況を知ってもらい、意向についても伝えたいため、この面談は是非やってもらいたい旨を伝えた。

 

③スケジュール(案)

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実際のスケジュールとして、1月22日(月曜)から参加することとした。

毎日、外出して身体を動かすようにはしているが、2週間ほど前、クリニックでのグループワークと、放送大学のオープンキャンパスへの参加で朝から夕方まで外出したときは、帰宅後、疲労感を感じたのを覚えている。

 

明日のリワークも、その疲労感を覚えたときと同様の時間、外出することになるため、身体と心への疲労度合いがどの程度になるのか?心配なところだが、リハビリとおもって、リワークを楽しむつもりで参加してこようと思っている。

 

④今、心配なこと

体力的な疲労度とは別に、心配なことがある。

それは、このブログのことだ。

復職よりもブログのことが心配というのは、本末転倒なことを言っているのは重々承知している。

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批判覚悟で、今の気持ちを吐露しておく。

休職するまでは、趣味で映画を見たり、読書、将棋を指していた。

今でも、同様に続けているのだが、その3つ以上に、ブログを書くことが楽しく、書いているときは時間を忘れて集中できており、今までの趣味以上に没頭しているのだ。

そのため、この楽しいブログ作成の時間に制限がかかることを残念に思っている。

 

心配、残念におもっても仕方がないことだということはわかっている。

実際に復職すると、リワーク以上に大変になるのだろうから、趣味の時間をどのように確保するか?ということもリワークの目的の1つとして考えている。