まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

うつ状態と更年期障害のセルフチェックのすすめ

仮面うつ病で休職して早3ヶ月、自分なりにうつ病のことを調べたた結果、「うつ状態」と「更年期障害」の症状が非常に似ていることに気付きました。

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うつ病と更年期障害のチェックリストをあわせて表記することで、みて頂いた方のセルフチェックに使っていただこうというのが本記事の狙いです。

 

また、僕が、メンタルクリニックを受診した際の問診アンケートをあわせて掲載しておきますので、

「身体に不調を感じているが、心療内科を受診するのは抵抗がある」

という方にとっても、このチェックリストで「なんちゃって、心療内科チェック」を行ってみてはどうでしょうか。

 

 

更年期障害って、男性もかかるの?

更年期障害というと、女性が閉経後にかかる症状だと思っていたのですが、男性でも30代から発症する方がいるということがわかりました。

発症する原因として、

①女性の場合

閉経期前後の10年間に卵巣ホルモンである「エストロゲン」の分泌が急激に減少することによって、症状があらわれるとされています。

②男性の場合 

30歳以降、睾丸ホルモンである「テストステロン」の分泌が減少することによって、症状があらわれるとされています。

 

男女ともに、性ホルモンの減少によって、症状があらわれることがわかりました。

そのため、男性の方も「自分には関係ない」と思わず、一度、目を通して頂けることをおススメします。

 

うつ状態で見られる症

 厚生労働省「みんなのメンタルヘルス(うつ病)」では、うつ病の症状として、下記が挙げられています。

表1 うつ状態でみられる症状

1) 自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、
イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、
細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、
物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない
2) 周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
3) 体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、
動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く

上記に記載されていなくても、様々な症状がでるのが「うつ状態」です。

参考までに、何点か列挙します。

書籍「ツレがうつになりまして。」によると、

①食事がおいしく感じられない

②風邪をひいたらいつまでたっても治らない

③原因不明の背中痛

の3点をツレさんが経験されています。

 

また、僕の症状としては、上記表以外に、

①胸痛

②のどのつかえ

③四十肩(①②③は、ほぼ同時期に発症)

④頭の回転がにぶくなった感じ

がありました。

 

更年期障害の症状

厚生労働省「eーヘルスネット」では、自律神経失調症と同様の症状があらわれるとされています。

 

こちらの詳しい症状は、下の

【「うつ状態」 と「更年期障害」のセルフチェックリスト】

でうつ状態との対比を載せていますので、そちらをご覧ください。

 

僕の場合、2017年5月に激しい胸痛がおきて、内科/心療内科を受診した際は、

「自律神経の乱れ」と診察されています。

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この経験と更年期障害の症状より、更年期障害も入っていたのではないか?

そして、更年期障害に対して、適切な対処をしなかった結果、症状の悪化とうつ病との診断につながっていった可能性があると推察しています。

 

また、上記引用サイト以外の、クリニックによると、

”更年期障害でホルモンが低下することによって、抗動脈硬化作用が低下して、動脈硬化の発症リスクが高まる”との旨が書かれており、血管年齢を調べて動脈硬化のリスクを予防することの大切さを述べられています。

(引用元:更年期障害では血管年齢検査をお勧めします。

 

これに関しては、先般、僕も血管年齢を測定して、驚愕の血管年齢=65歳という酷い状態でしたが、ホルモンバランスの調整によいとされるサプリを飲んだ結果、劇的に改善してきています。

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「うつ状態」 と「更年期障害」のセルフチェックリスト

上記で、「うつ状態」と「更年期障害」の症状をみてきました。

 

次に、それぞれの症状を対比して、どれだけ症状が共通している部分が多いのか?を見ていきたいと思います。

 

このチェックリストは、上記、引用サイトに記載されていた症状を自分なりにマトリックスに整理したものです。

そのなかで、「うつ状態」と「更年期障害」で共通している項目については、橙色で塗りつぶしています。

①自分で感じる症状

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②周囲からみてわかる症状

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③体にでる症状

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以上、みて頂いたように、 

不安、イライラ、不眠、頭痛、動悸等、精神的な症状から身体症状まで、「うつ状態」と「更年期障害」で共通している項目が多いことに驚きました。

 

「うつ状態」と「更年期障害」を誤診される可能性はないの?

これだけ症状が似ていると、受診する病院によって、誤った診断が下される可能性もあるのではないか?と素人ながら勘ぐってしまいます。

①心療内科の場合 → 自律神経の乱れ、うつ病等の精神疾患

②内科、産婦人科、泌尿器科の場合 → 更年期障害

 

もし、身体症状とあてはまっている箇所が多い方がいれば、それぞれの地域で誤診の可能性を考慮して、受診される病院を慎重に選ばれると良いと思います。

 

うつ病の診断基準(DSM-Ⅳ)

最後に、メンタルクリニックを受診したさいに使用したチェックリストを掲載します。

 

このチェックリストは、「精神疾患の診断統計マニュアル(DSM-Ⅳ-TR)」に記載されている内容です。

 

また、このチェックリストは、光トポグラフィー検査を受けたクリニックと、現在、通院しているクリニック共に、同じチェックリストを用いて診断されたため、うつ病診断として、一般的に普及しているチェックリストなのだと思われます。

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上記のうち、合計5つ以上の症状が毎日ある場合、うつ病エピソードに該当するとされています。

 

参考までに、僕の場合だと、

1:全くない      2:全くない

3:ほとんど毎日(寝つきがわるく、寝ても2時間程で目が覚めていた)

4:半分以上(眠れていないので、疲労がとれない)

5:数日(眠れていないので、食欲もわかない)

6:数日(うつ病かも知れない自分で、交際中の彼女に申し訳ないという自責)

7:数日(頭の回転が悪くなり、集中しづらくなっていた)

8:全くない

9:全くない

と回答したと記憶している。

 

その結果、見事に5つあてはまり、

①光トポグラフィー検査の結果

「仮面うつ」と診断されています。

 

②別のクリニックでの診察結果

「精神性疼痛性障害」、「うつ病」、「不眠症」と診断されています。

 

【関連、引用元サイト】

うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

うつ病 - Wikipedia

精神疾患の診断統計マニュアル(DSM-Ⅳ-TR)

 

まとめ

見て頂いてどうだったでしょうか?

 

全く当てはまらなかったという方は、うつ病と更年期障害に関しては、該当しない健康な方だと思いますので、これからも健康に過ごしていって頂ければと思います。

 

「うつ状態」、「更年期障害」にあてはまっていた方は、一時的な不調だと甘くみて放置していると、症状がひどくなり、「うつ病」に発展していく可能性がありますので、早めに医療機関を受診して頂くか、ホルモンバランスを意識した食事療法等で症状改善していかれると良いと思います。

 

ありがとうございましたm(_"_)m