昨日は、インプラント手術をすることになった、いきさつをつらつらと書きましたが、読んでくださってありがとうございます。
予想以上の方々に評価いただき、スターをつけて頂けました(#^.^#)
一人一人の手をとって、抱きしめてジャイアンばりに「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えたいですが、それはできないし、本当にやったら、わいせつ行為の犯罪になってしまうので、ここで感謝の気持ちを伝えさせてください。
ほんと、ありがとうございますm(_"_)m
それでは、今日はインプラント手術日の様子と、術後の経過について語っていきますので、引き続き、聞いて頂けますか?
手術の朝、当日の心境
2018年1月11日(木曜日)、いつものように8時10分目が覚めた。
天候も晴れており、仮面うつ病の天敵となる悪天候ではないにもかかわらず、軽い右側頭部の頭痛と左肩のコリがあり、痛みを感じていた。
「寝違いしたかな?」と思うも、すぐに”インプラント手術について怖さ”から不安を感じていることによる身体の不調であることに気づいた。
インプラントの改善効果よりも、怖さが勝る
抜歯したときは、現実的な選択肢がインプラント手術しか残っておらず、インプラント手術の許可がおりたことによる期待が大きかったことを、いきさつ編でかいたけれども、やはり手術するとなると怖さを感じるんだなと、自分の心と身体がセンシティブなことに「かわいらしい、おっさんめ!と」自嘲した。
怖さ、不安はよぎるが「まぁ、人間だし、しゃーないわな」と割り切り、
「半分以上歯茎に埋もれていた親知らずを簡単に抜いてくれた医師なので大丈夫だろう」と想像よりも体験談を信じることにした。
その後、いつものルーチンワークである、マインドフルネス呼吸法を30分やっている間に、自然と怖さ、不安がなくなるとともに、頭痛と肩こりも気にならなくなっていった。
予約時間までの時間の過ごし方
ちょっと脱線しますが、僕は趣味で将棋をたしなんでいます。
その日はありがたいことに、藤井聡太四段の竜王戦対局がネット中継されていたため、手術の予約時間までの間、将棋観戦することで時間をつぶすことができたのだ。
また、その将棋は、序盤早々の藤井四段の新手(△5五歩)により、目が離せない局面となったことで、いやが応でも将棋観戦の集中力を高めることになり、手術の不安や恐怖が入りこむ隙間がなくなり、不安や恐怖が湧きおこってくることを防止できたのだ。
この局面は、僕のインプラントの思い出として、長く記憶に残ることだろう。
その意味で、藤井聡太さまさまである。
いざ歯科医院へ!
予約時間が近づいてきたため、将棋が気になるが、歯科医院へ出向くことにした。
ついに手術である!
出かける際に、手術に興奮しているのか、恐怖を感じたのか、はたまた寒かったのか、少し身震いしたことを覚えている。
血圧測定
受付をすませると、血圧を測定してくれとのこと。
どうやら、高血圧の場合、手術失敗のリスクが高いようだ。
僕の場合は、胸痛もちではあるが、血圧は正常なため、
上:124、下:88、脈拍:108と正常値を示していた。
脈拍が早いのは自覚していなかったのだが、緊張、不安による心拍数の高さだったと思っている。
歯のクリーニング
血圧測定も済ませて、まな板の鯉状態で呼び出しを待っていると、「仮面うつさん(仮名)、どうぞ~」と診察室へ促されて、手術前に歯のクリーニングを受けることになった。
クリーニングでは、
①殺菌水を使用したうがい
②手術部位周辺を染め出し液を使用した磨き残しチェック
③歯科衛生士による歯みがき
④再度、染め出し液を使用した磨き残しチェック
⑤歯石とり
と順調にすすんでいった。
僕のなかでは、歯ぶらし、歯間ブラシの使い方も上達して、磨き残しはないはずと思っていたのだが、歯科衛生士さんにごしごしと磨かれて、挙句に一部、歯石もついていたようで、自らのうぬぼれを思い知らされたのだ。
手術準備
歯のクリーニングがおわったあと、手術準備として、インプラント手術箇所への注射麻酔を2本(歯茎の前、後)うったあと、鎮痛剤(痛み止め)、抗生剤(化膿止め)、胃薬を服薬した。
[服薬]
①ロキソニン
②フロモックス
③ムコスタ
手術室にて
服薬もおわったあと、手術室へ促された。
手術室へ入ると、壁一面にスクリーンがあり、口のなかのレントゲン写真とインプラント手術部のCT画像、そして手術のシミュレーション図が投影されている。
スタッフは、医師を含めて4名程おり、みな白衣のようなものを身につけている。
雰囲気による影響を受けやすく、いよいよ手術かとの覚悟が嫌がおうでも高まるのを感じた。
消毒液で歯と舌の消毒
手術台といっても、普通の診察台と同じようなところに横になったあと、再度、殺菌水を使ったうがいと、消毒液で歯と舌を綿棒のようなもので殺菌、消毒された。
流石に丁寧すぎないか?と思ったが、ここまで丁寧にやってくれるなら、手術も大丈夫だろうと、「どうとでもしてくれ」と身をまかせることができた。
身体を保護シートで覆われる
消毒がおわったあと、目にタオルを掛けられて視界を遮られた。
何もみえない。
僕はなんともなかったが、暗所恐怖症の方は少し怖いんじゃないかなと、よそ事を考えていた。
目にタオルを掛けられたあと、口をはんびらきにした状態で、顔全体をカバーでおおわれていき、口元まわりをガムテープのようなもので保護カバーを貼り付けていった。
ここまで、何も不安なことがなかったのだが、医師がきて、「もっと、口をあけた状態でカバーをかけないと!」との指示が飛び、ガムテープのようなものを剥がされる軽い痛みとともに、
「まさか、自分をモルモットとして、若手の練習台にされるんじゃないだろうな?」
と信頼していた医療スタッフに対して不安を感じたのだ。
この一連の手順を若いスタッフが、先輩や医師より指示をうけながらぼくの対処をしており、実験台にされるのではないか?と不安がよぎるも、「これは準備だから!オペは先生だから!」と自分にいいきかせて、不安や怖さに支配されないように心がけた。
もし、歯科医師関係の方が、読んでくれているなら、こういう何でもない一コマで、不安がる患者がいるということを知って、今後の改善に活かしてもらいたいと願います。
歯茎に穴をあける
準備がおわり、いよいよ手術スタートです!
ここまで長いですね。
長文を読んでくれて、ありがとうございます。
もう少しですので、今しばらくおつきあいくださいませ。
口を閉じないよう、
①マウスピース
②サージカルガイド
で口と歯をカバーしたあと、歯茎に穴をあけていく。
写真はイメージです。
麻酔が効いているため、まったく痛みは感じない。
まるで図工で木片に電動ドリルで穴をあけているような振動と音を感じる。
振動と音で、勝手な痛みを想像しがちになったが、「これは音と振動だけ」と心のなかでいい聞かせることで、音と振動を楽しむように意識した。
この後、サージカルガイドやマウスピースを取り外しての穴の状態確認、再度の保護具を取り付けての穴あけを何度か繰り返した。
保護具の取り付け、取り外しの際に、何度かほっぺたや歯茎にひっかかるようなことがあり、それが多少痛かったくらいだ。
穴あけ終了後に写真撮影
穴あけがおわったとの説明があり、僕の口のなかを写真撮影していた。
僕は「あー、これで神経を傷つけてしまう」リスクを回避できたことに安堵した。
手術後にこの段階の写真をみせてくれたのだが、まるで歯茎に井戸のような丸い穴がポッカリとできていた。
チタン埋め込みと縫合
穴あけ後の写真撮影後、チタンを埋め込んでいったが、これは痛くもかゆくもなく、特に問題なく平常心で処置をうけることができた。
これも埋め込み後に写真撮影をして、術後に写真をみせてもらったところ、井戸に円柱形のものが埋められており、うえからみると、まるでマンホールの蓋のようにみえた。
写真はイメージです
CT撮影
これで手術完了ということで、術後のCT撮影を行った。
CT撮影の結果、神経には距離に余裕をもったかたちで、シミュレーション通り無事成功したとの説明を聞き、ホッとした。
医師いわく、
「CT画像では顎の骨の下の方が真っ白に映っていた」
「真っ白なのは骨が硬いことを示しており、骨を削るのが困難になることが多い」
「そのため、真っ白になる手前まで削るシミュレーションをしていた」
とのこと。
また、土台の準備もシミュレーション通りのもの1本のみだったためため、そこで終わらせたが、長い土台も用意して、もっと深く掘ってもよかったと言っていた。
ぼくとしては、予定通りのシミュレーションで土台が安定するならば、深く掘れば掘るほど、神経を傷つける恐れが高まるのではないか?と思っていたのでこれで十分だ。
ここでCT撮影でもお金がかかっているのだが、こうやって丁寧なシミュレーションをしてもらえるなら、安心・安全をお金で買ったとおもい、高額な治療費も無駄ではなかったと感じた。
インプラント手術後の諸注意
最後にインプラント手術後に気をつけるべきこととして、次のことを聞いた。
- インプラントを埋め込んだところを舌でさわらないこと。
- はぶらしは手術部位に触れないこと。
- 手術部位は歯磨きのかわりに、殺菌水の消毒を起床、朝、昼、夜、就寝前の5回行うこと。
- 食事は普通にとってかまわないが、インプラントを埋め込んだところで噛まないこと
- ガムや餅などの粘着物も食べてOK
- 健康器具の磁気治療器は、チタンと骨が安定するまで控えること(チタンが振動して安定が遅くなってしまう)
- 服薬(抗生剤、胃薬)を毎食後にきちんと飲むこと。
術後の経過
手術は、14時~17時迄を予定していたが、クリーニング、手術を含めて2時間で終了したため、順調に手術ができたパターンだと思われる。
20時前に麻酔が切れて、少し痛みがでてきた。
我慢できない痛みではなかったが、痛みをこじらせて頓服が効き辛い状態になってもイヤなので、柔らかい夕食のあと、服薬時に鎮痛剤もあわせて飲んだ。
医師の説明では、普通に食事をしてOKとのことだったが、チキンな僕はやわらかいものを中心に夕食とした。
夕食後、昨日のブログ記事(インプラント手術(いきさつ編))を書くためにパソコンに向かったのだが、痛みがぶり返すことなく、平穏無事に過ごすことができた。
手術の翌日1月12日、朝、起床時も少し痛みがあったため、鎮痛剤を服薬した。
1月12日は、朝からでかける予定があったため、9時~17時まで外出していたのだが、痛みがぶり返すことはなく、経過は順調である。
手術をうけた感想
手術を終えた感想としては、手術前の不安がウソのよう。
親知らずの抜歯の方がよっぽど痛い!
インプラント手術はほとんど痛くないということだ。
うつ病患者でもインプラント手術をうけて大丈夫
現在、ぼくは仮面うつ病と、異形狭心症の疑いということで、抗うつ薬および、心臓の薬を服薬している。
ネットで検索すると、心臓の薬や抗うつ薬を服薬していると、インプラント手術の失敗確率が3倍にアップする等、怖い情報があふれているが、自分の病歴を恥ずかしがって隠したりせず、きちんと医師とコミュニケーションをとり、必要な処置を行うことで、無事に手術を終えることができた一例として、参考にしていただければと思います。
つづく。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
次は、埋め込んだチタンと骨が安定したあと、歯の部分の処置を行う予定です。
医師いわく、4~6カ月待った方がよいとのことなので、続編はしばらく先になりそうですが、また症状の変化等があれば、適宜書いていきますので、また読んで頂ければ嬉しいです。
くれぐれも、歯と歯茎をお大事になさってくださいませ。
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