まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

問題解決のコツ~大きな問題は小さく分けて、出来ることからひとつずつ~

2018年1月6日(土曜日)、通院しているクリニックで、表題のセミナーを受講してきた。

 

自分のノートにメモした内容をもとにセミナー内容を整理していく。

今現在、解決できない問題があり苦しんでいる方にとって、参考となれば幸いです。

 

はじめに

理由もなくだるい、眠い、億劫だ、気が休まらない、好きなことが楽しめない、という症状はないだろうか?そういった症状は、ストレスに対する身体の反応として生じていることがあります。

 

それでは、私たちは、どういったことに、ストレスを感じてしまうのでしょうか?

受講したセミナーでは、【自分が処理できない負担を抱えているとき】に、ストレス反応が生じると定義する。

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その自分では処理できないようにみえる、大きな問題(人間関係、仕事、経済的問題、不安)をできるだけ小さく砕いて、”今、解決できそうな問題”を見つけて1つ1つ解決してくことで、ストレスを減らし、ストレス反応による体調不良をなくしていこうというのが、このセミナーのテーマである。

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問題解決のコツ

大きな問題を砕いて、小さくして解決していくために、次の5ステップを使って問題解決を図っていく。

  1. 抱えている問題を把握し、整理する。
  2. 現実的な目標を立てる
  3. 出来るだけたくさんの解決策を考える
  4. より良い解決策を選ぶ
  5. 選んだ解決策を実行し、成果を点検する

 

人間は、問題が生じると、考え方によって、プラスにもマイナスにも捉えてしまうことがある。

「困った、大変だ、どうしよう」⇔「おちついて考えよう」

「もうダメだ」⇔「ひとつずつ対処していこう」

「チクショウ!あいつが悪いんだ」⇔「対処能力を向上させるチャンスだ」

 

問題がおきた際は、気持ちを整理をして、”問題は起こるものだ”と考えて、自分を成長させるチャンスだと考えていくことが大事である。

 

抱えている問題を把握し、整理する

まず、ステップ1として、今、目の前にある大きな障害物の分析を行っていく。

①書き出す。

いま、困っていること、問題だと感じていることについて、

「いつ」、

「どこで」、

「誰と」、

「何をしているとき」、

「困っていること」を主観を交えず、客観的に書き出していく

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※繰り返し起きて、感情が動かされる場面に注目して、事実のみを書いていく。

 

②今、解決できる問題をみつける

上記①で書き出した内容のなかから、自分で解決できるものをみつけだそう。

 

③取り組みやすい問題をみつける

自分で解決できる問題のなかから、さらに、取り組みやすい問題をみつけよう。

 

<例>

Aさん(仮名)、1ヶ月前に異動してから職場になじめず、憂うつでだるい状態が続いている方の例を参考に、みてみよう。

  • 朝、ベッドのなかで仕事のことを考えこんでしまい、遅刻しそうになる
  • 仕事を同僚に聞くことができず、仕事を覚えることができない
  • 帰宅後も仕事が気になって、家事が手につかない
  • 夫に辛くあたってしまう
  • 等々

この中から、Aさんは、朝、ベッドからなかなか抜け出せないことを、まず解決するテーマとすることとした。 

現実的な目標を立てる

目標を立てる場合は、「早くベッドから起きだそう」という抽象的で曖昧な目標ではなく、SMARTな目標を立てよう。

SMARTな目標として、以下を参考にしよう。

S(Specific)    明確な

M(Measurable)  測定可能な

A(Achievable)   達成可能な

R(Relevant)    関連がある

T(Timed)     時間制限がある

 

ポイントは、楽すぎず、難しすぎない目標を立てることである。

また、1~2週間後に成果を確認できるものとすることが望ましい。

 

<例>

Aさんの立てた現実的な目標

  • 起床から10分以内に、ベッドからでるようにする。

※時間を設定して、達成できた/できなかったの判断をやりやすくする。

 

出来るだけたくさんの解決策を考える

ブレーンストーミング技法を使用して、解決策を可能なかぎり数多く考え出そう。

ブレーンストーミング技法として、以下のルールがある。

①数のルール

できるだけ数多く案をだそう。

 

②判断後回しのルール

解決策について、良いか/悪いか、できる/できないは考えないこと。

 

③バラエティの広さ

上記①②で出した案を組み合わせて、何かできないか?考えよう。

 

 

<例>

Aさんが、すぐ起床するための案

  • 立ったまま寝る
  • 犬を飼う
  • バケツの水をかぶる
  • 目覚ましを遠くにおく
  • 九九を唱えたらベッドからでる等々

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【補足】

皆さんも、ブレーンストーミングは有名であるため、そのルールについてはご存知の方も多いのではないでしょうか?

 

恥ずかしながら、僕はルール①②は知っていたのですが、③のバラエティの広さについては知らなくて新鮮だったのですが、セミナーでは、詳しく知りたかった「バラエティの広さ」について、具体的な例が紹介されなかったのです。

そのため、僕の勝手な解釈であるが、バラエティの広さ=異種結合のことを言っていると考えている。

 

 人は何かを考えるとき、そのことに集中して没頭して考えることが多いのではないでしょうか?それでも、一定数はアイデアや解決策がでても、決定打には至らなかったりします。

古来より、アイデアがでる場所として、三上(①馬上②枕上③厠上)がいわれており、過去の偉人たちもそこで歴史に残るアイデアを出されている方が多いようです。

僕が知っている、異種結合の例を挙げておく。

・日本人ではじめてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は、疲れた頭をリラックスするために俳句を楽しんでいるときに、突如として、素粒子の理論を発見した。

・作家の遠藤周作は、電車に乗っているときに、アイデアが浮かぶことが多い。

・古来、中国の僧侶はトイレで用を足しているときに、閃いて悟りを開いた。 

・僕の例では、仕事の解決策で思い悩んでいるとき、入浴中に解決策が閃くことが多い。

と、セミナー内容より、個人的な意見の補足が多くなってしまいました(-_-;)汗

 

より良い解決策を選ぶ

ブレーンストーミングで考えた解決策についてメリット/デメリットを考えて、達成できそうなもの、達成しやすいものを選びましょう。

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著作者:free vector graphics

 

選んだ解決策を実行し、成果を点検する

ステップ4で選んだ解決策について、

具体的な計画を立てて、いつからいつまでチャレンジするのかを明確にして実践しましょう。

そして、実践したあとは、まず、チャレンジした自分を褒めてあげましょう。

そのうえで、良かったこと、困ったことを振り返り点検しましょう。

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画像の引用:私だって褒められたい!『自分で褒める』経費ゼロの究極の癒し | シンプルライフ

 

まとめ(感想)

問題解決のコツをテーマとしたセミナーだったのだが、基本的な考え方は、PDCA、アイデア・論文を書く際の方法(ブレーンストーミング、KJ法)と同じなんだなと気付くことができた。

また、大人になると怒られることはあっても、褒められることはめったにないので、自分で自分を褒めるということも大事なのかなと感じることができた。

 

現在、特に大きな問題はなく活用できる事例がないため、自分の例として紹介することができずに残念です。

今後、自分のなかで大きな問題がでてきた際や、このブログを書く際のネタに困ったとき等に、このセミナーで学んだこととPDCA、KJ法を参考にして取り組むことで、よりよい解決としていこうと気付くことができた有意義なセミナーでした。