まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

いつもしている呼吸を意識して、ストレスから身を守ろう

みなさん、ストレス対策やリフレッシュするために、どのようなことを行っているでしょうか?一般的な方法としては、お酒、愚痴を聞いてもらう、美味しい食事、旅行、温泉等でしょうか?

 

テレビ番組でみた「忍者の呼吸法」と「マインドフルネス」を実践して、3ヶ月半たっています(2017年12月現在)。試行錯誤の連続からはじまり、いまもきちんとできているかどうか?は心元ありませんが、4ヶ月に入ったあたりから、急に体調や精神状態が楽になってきたのです。

 

他にも、投薬、食事、セロトニンを増やす行動を行っているため、呼吸やマインドフルネスだけの成果ではなく、相乗効果だと思いますが、この方法はいつどこでも行うことができて、かつ、タダ(無料)で副作用がないため、ストレスで苦しんでいる方は是非実践してみることをおすすめします。

 

■呼吸法(息長)

数百年前の忍者は、いつ命を落とすかもしれない緊張感がはんぱない状態で、呼吸法(息長)を実践することで、不安、恐怖等のストレスから身をまもり、お殿様や上司から指示をうけた仕事をまっとうしていたとのこと。

最近の脳科学によって、「気のもちよう」の変化ではなく、脳波自体もストレスに強い状態になっていたことがテレビ番組「歴史秘話ヒストリア「忍者の真実」」(2017年8月21日放送)で紹介されていた。

【呼吸法(息長)】

息長とかいて、「おきなが」と読みます。

息を短時間で吸ったあと、1分かけて細く長く吐いていくことを継続すること。

 

【脳波の変化】

β(ベータ)波

日常生活を送っているときの脳波の状態であり、雑念が浮かんだり不安、緊張状態にあるときの状態の脳波。

α(アルファ)波

心身共にリラックスしている状態であり、集中力が高まっているときの脳波。

Θ(シータ)波

眠る直前のまどろんでいる時や、瞑想しているときの状態でありながら、集中力、記憶力、創造性がアップしているときの脳波。

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■マインドフルネス

身体のなかにある、テロメアの長さによって寿命や自律神経が影響受けていることが、わかってきたそうです。

【テロメア】

加齢やネガティブな考え方によってテロメアは短くなっていく。

長短によって、寿命や健康に関係している。

・テロメアが長い・・・ 病気にかかりにくく、ガンの発症率が低い

・テロメアが短い・・・ 病気になりやすく、ガンの発症率が高い

 

【テロメアが短くなるのを予防する】

マインドフルネスによって予防できます。

マインドフルネスを実践すると、テロメアを伸ばす物質が分泌されることで、テロメアが短くなるのを予防できます。

 

【マインドフルネスのやり方】

テレビ番組では、呼吸に集中することを強調していたが、書籍やサイト等で下のポイントが大事だといわれている。

  • 呼吸はコントロールしない
  • 身体感覚に意識をむける
  • いま、ここの状態を受け入れる
  • いまの状態について善悪の判断をしない

静かに座り、呼吸に意識を集中して、1回3分間を1日に3度実践する。

1日3回の目安として、朝食後、夕食後、寝る前を推奨しており、6日間の実践により交感神経と副交感神経のバランスがよくなることが紹介されていた。

 

■呼吸法とマインドフルネスの体験談

マインドフルネスのポイントして、呼吸の長さはコントロールせず、自然な呼吸や身体感覚に意識を向けることとなっているが、ぼくの場合、自然な呼吸に意識をむけると反対に胸がつまり、息苦しく感じるのだ。

そのため、我流であるが、忍者の呼吸法である息長を意識して細く長く息を吐く呼吸をしながら”今、ここで起きていること”に意識を向けるようにしている。

当然、雑念や身体の感覚にとらわれることも多いのだが、その都度、

「あ、いま雑念が沸いたのね」

「あ、いま足が痛いと感じているのね」

「この後、行うことについて考えてたのね」

というような感じで、自分を責めず第3者をみるようにすることを意識している。

 

 これを番組をみた2017年8月22日より、ほぼ毎日、マインドフルネスと呼吸法を実践している。はじめた当初は、雑念が次から次へと湧いてきて、呼吸や身体感覚に意識をむけるまえに時間が経過していくことが多かったのであるが、雑念で波立っていた心が次第次第に穏やかになってきて、平らになってくる日々を感じている。

そうなってくると、マインドフルネスを実践していないときであっても、不思議なことにネガティブな感情も起きにくく、平静な心でいることに幸せを感じるようになってきている。

 

 ぼく自身、昔から過去の後悔や、将来への不安といったことで、頭がいっぱいになることがよくあった。また、そういったことを思っているということを友人や彼女、職場の仲間には知られたくない、恥ずかしいという「人によく見られたい」という思いから、人前ではポジティブにふるまうことが、あたかも普通な状態で数十年を生きてきた。

しかも、2016年4月にいまの会社に転職したのであるが、40歳を超しての転職であり、同僚や上司に仕事ぶりを認めてもらおうと日々、無理をしていたなーと過去を振り返っている。

 

そのため、今回、診断された「精神性疼痛性障害」や「仮面うつ」になったことも、いまから思えば、これだけネガティブな思考や無理を繰り返していたら、身体がおかしくなって当然だよね。と客観的にみられるようになってきた。

 

これが、2017年12月現在の、呼吸法・マインドフルネスの体験談である。