まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

他人と自分を比べてしまうときに、自分を納得させる方法 【再発予防グループ①】

こんにちは、仮面うつです。

 

この記事は、ただの日記(自分のノートがわり)です。

約5.5ヶ月の長期連休より、復職して約10日間が過ぎました。

先週末(4月21日)に参加した、再発予防グループでの内容・学んだことを書き留めておきます。

 

 

再発予防グループについて

リワークに参加していたクリニックで、毎週土曜日に開催しているのが再発予防グループです。

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休職中に認知療法、マインドフルネスを実践していても、いざ復職すると、想定外のストレスで苦しむことがあることが多いらしく、復職後のケア、対処法のアドバイスを頂くというのがこちらの再発予防グループの目的となっています。

▶開催時間

14時15分 ~ 16時45分(2.5時間)

 

この中途半端な時間に開催されるので、土曜日の午後は、他の予定をほぼいれられないです。職場は、週休2日ですが、しばらくはこの再発予防グループに参加することになるので、週休1.5日が当面続きそうです。

あ~、

「今までも散々、休んでおいて、何を贅沢いってるんだ!」との

お叱りが聞こえてきそうです(;^ω^)

 

▶再発予防グループの内容

再発予防グループの内容は下記。

  • 心理検査(BDI-Ⅱ、SASS)※2週間に1度(*1)
  • 参加者(約10名)の近況報告
  • 休憩(約10分)
  • 参加者が抱えている問題(2名分)について、意見を述べる

 

(*1)心理検査について、詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

【BDIⅡ】自分、ウツかも?復職の目安は?と思ったら、こちらでセルフチェックを【SASS】 - まさか、自分がウツになるなんて!

 

他人と自分を比べてしまうときに、自分を納得させている方法 

再発予防グループのプログラムの後半、

【参加者が抱えている問題(2名分)について、意見を述べる】

での自分の発表内容、他参加者の意見より学んだことを書いていきます。

 

▶抱えている問題

同僚に優秀な人がいて、その人と自分を比べてしまう。

自分は、その人とは違う、考えても仕方がないということが分かっていても、

「焦りを感じて、’べき思考’にはまりそうになってしまう」。

 

皆さんは、似たような経験はありませんか?

また、その場合、どうやって自分を納得させていますか?

 

▶自分が喋った内容

僕が喋ったのは、下記4点。

①隣の芝生は青い

 誰にでも、ありえる悩み。

 自分が持っていないものを見ると、羨ましく感じてしまう、自分も欲しくなって

 しまう、それが当たり前なので、そのことでご自分を責めない方がいいです。

 

②完璧な人間はいない、優秀に見える人でも抱えている悩みはある

 自惚れですが、自分は、周りから「仮面うつだったら、やってくれるだろう」

 と思われ、言われることが多かった。

 自分自身にとって、それが嬉しくもあり、プレッシャー、気負いの原因にも

 なっていました。

 あなたが、優秀な人だと見えている相手にも、きっと抱えている悩みはある。

 

③自分を他人からみたら、どう見えているのだろうか?という視点

 僕も視点が外にむきがちで、自分への視点がおろそかになることが多い。

 他人からみてもらった自分は、まんざらじゃなかったり、自分では気づか

 なかった長所があったりする。

 

④自分の長所を伸ばしていってみてはどうか

 これも日本人の特徴だと思います。

 先日読んだ、文化心理学(*1)のなかで、従来は世界共通で、

 「人間の心は普遍性がある」と思われてきていたが、ここ20年あまりの研究で、

 住んでいる国・地域によって、異なった考え方をするということがわかってきて

 いるそうです。

 何がいいたいかというと、日本人は欠点を修正したがるが、欧米では長所を伸

 ばそうという傾向があるらしいです。

 ここは、欧米的な考えにならって、長所の方を伸ばしていってみてはどうでしょ

 うか?

 

 (*1)文化心理学

下記、書籍の第13章:文化心理学より

心理学概論 (放送大学教材)

心理学概論 (放送大学教材)

 

 

▶参加者からの意見

他、参加者よりだされたご意見、どれも素敵でした。

メモできていた範囲で、書き留めておきます。

  • 焦り、不安を感じている自分を認めてあげる
  • そもそも、優秀ってどういうことですか?
  • 東大でも理三は理二より偉い、理系は文系より優秀だ、のように比較している
  • 東大:理三は万能かといわれれば、実社会ではそうともいえない。
  • 「私は私」と思って何もしない、自分にできることを精一杯やる
  • その人から、スキルを盗もうと思う。近づく努力をしてみる。
  • 仕事ができる=すごい人間というわけではない。
  • 自分も若い頃、職場に優秀な人がいて苦しみを感じていた。今は、その人がいてくれたお陰で成長できた、今の自分がいると感謝している。
  • 凄すぎる人には嫉妬しない(例えばオリンピック選手には嫉妬しない)。嫉妬するということは、自分もそこになれる可能性があると考えて努力する。
  • 自分を責めない
  • 揺れながらでも、自分に立ち戻る時間をもつようにしている。
  • 優秀な人たちのなかにいるのが、「好き」と感じている。
  • 一人ずつ抱えている課題は異なる、その課題に対して、もっている優秀さが役にたつかどうかは別物。
  • 他人と比べてしまうときは、精神的によわっている証拠、自分をねぎらうことを意識するといい。

など、どれも机上の空論ではなく、参加者お一人お一人の経験、体験談より発された意見なので、どれも重みを感じれる素敵なご意見の数々でした。

 

僕のなかでは、

・ライバルがいたからこそ、今の自分がある

 (棋士の羽生善治さんも似たようなことをおっしゃっていました。)

・自分を磨いてくれた存在への感謝。

・嫉妬したり、羨ましいと感じる相手は、自分の理想像そのものなんだ。

という3点が、とても心に響きました。

 

集団認知グループの応用版?

このテーマに対して、意見を述べるというグループワーク。

リワーク中に参加していた集団認知行動療法グループと似ています。

ただ、集団認知では「意見を述べたい人だけが意見する」でしたが、この再発予防グループでは、全員に発言がもとめられるため、短時間で考えを整理して、喋るという脳トレ効果が期待できそうです。

 

▶発言する順番によっての悲喜こもごも

テーマをだされてから、一人目の発言者に指名された場合は、考える時間がほとんどとれません。

ちなみに、僕がしゃべった内容は、2人目で指名されたので、体感ですが考慮時間は2-3分といったところでしょうか。

①1人目で指名されると考えを整理する時間があまりない

一人目に指名されると、考慮時間はせいぜい2、30秒といったところでしょう。

この場合、「上手に喋ろう」とかよこしまなことを考えていたら、考えがまとまらないので、自分の体験談、考えをありのままに喋るしかないのでしょう。

辛い状況ですが、他の参加者の意見にまどわされることなく、言いたいことを言えるというメリットもあるのでしょう。

 

②後の人は、同じことをいわれたらどうしようという心配 

後の人は、考慮時間があるものの、他の参加者の意見を聞いて、

「自分が喋ろうと思っていたことを喋られたら、どうしよう?」と不安に思っていたらしいです。 

 

これから、参加していく、再発予防グループ、どんなテーマが与えられるのか、どんな学びを頂けるのか、楽しみです(*^_^*)

 

つづく

2点目のテーマについての発言、参加者からの学びについては、別の記事で備忘録としてまとめます。

 

今日もありがとうございました。

それでは、また。

でつノ