まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

Eテレ「山口蓬春 絵に年をとらせるな」に学ぶ①(あなたのなりたい姿は何ですか?)

2018年2月11日(日曜) なにげなくつけていたテレビで、画家の山口蓬春の紹介をしていました。

hh.pid.nhk.or.jp

 

絵画のことは詳しくないのですが、山口蓬春さんの発言のなかに、人生訓やマインドフルネスに相通じるものがあると感じたため、そのことを書いてみたいと思います。

 

絵に年をとらせるな

人生のなかで、一旦、地位や名誉といったものを手に入れてしまうと、失いたくないという気持ちが起きてしまわないでしょうか?

また、失いたくないという気持ちはなかったとしても、楽をしたいという気持ちから、過去の財産を守りつづけようにしてしまわないでしょうか?

 

生涯で画風を何度もかえていった蓬春さん

山口蓬春さんは、画家として確たる地位と名誉を築いたにもかかわらず、人生のなかで何度も画風を変えていっています。

それは、なぜだったのでしょうか?

 

ご本人の発言をみてみましょう。

 「絵描きになりたいということはそもそも絵描きになりたいのであって、なになに画家になりたいのではなかった。

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ところがいつのまにかだんだん専門家していく。職人芸になってしまう。ですから絶えず自分が絵描きになりたかったんだ。絵描きになるんだということを忘れないように自己を反省していくには、心の中の未開拓の部分に鍬を入れていかなければならない。自分はこころがけながらやっています」

日曜美術館「山口蓬春 絵に年をとらせるな」 - チャンスはピンチだ。

 

すんばらしい!と思いました。

別のことをしながら、番組の音声だけを聞いていたのですが、真剣にみる番組だったのではないかと悔やみました。 

 

自分のなりたかった姿はなんですか?

今、これを読んで下さっているあなた!

あなたにとって、なりたい姿、なりたかった姿は何ですか?

 

少し、昔話をします。

僕は、21歳のときに、阪神淡路大震災を経験しています。

この震災で、頻繁に遊んでいた親戚を亡くすという不幸を経験しています。

 

この経験は、僕の人生にとって大きな影響を与えました。

この命は、助けられた命、与えられた命なんだ。

この命を活かすためには、世の中に貢献できる人生をいきないといけない。そうでないと、亡くなった親戚に申し訳がないという考え、信条です。

 

それから約20年間にわたり、自分なりに大目標・中目標・小目標をたてて、目標の実現にむけて取り組んできたつもりです。そして、目標と現実のギャップが大きかったときは、自分の目標の誤り、または努力が至らなかったからだ、と自分を反省してきました。

 

しかし、この生き方には欠点がありました。

なぜなら「もっと頑張らないといけない、もっと大きな成果を出さないと申し訳ない」といった追い立てられる感情。

それと「なにもしなければ、堕落してしまうに違いない」といった漠然とした不安・恐怖によって、生きているのですから、心が落ち着くことはなかったのです。

そして、心が落ち着かないだけではなく、自分の理想像と成果が違っていれば、自分で自分を責めるという日々が続いていたのです。

 

こんな日々を送ってきて身体を壊さないわけがありません。

昨年、仮面うつ病と診断され、療養にあたっています。

この身体の不調をキッカケとして、マインドフルネスと出会い、自分なりに自分を客観視するようにして認知療法を行うなかで、上記したような自分で自分自身を傷つけてきた人生であったことに気付くことができたのです。

 

仮面うつ病が治ったあと、同じ考え方、同じ行動をしていれば近いうちに再発することが目に見えています。

若かった頃にたてた、「世の中に貢献できる人生をいきたい」という願い、それは間違いだったとは思いません、いや、思いたくありません。

自分で自分を必要以上に責めてしまうという傾向、ここは是正しないといけないと思っています。

この自己を客観視して、自分を責めず、世のニーズに添ったかたちで、貢献できるような余生を生きていきたいと願っています。

 

自分のことは自分がよく知っている?

皆さん、自分自身のことをしっかりと把握してらっしゃいますか?

ひとりひとり、描いている理想像は異なるでしょう。

そして、その理想像にむけて努力されていらっしゃると思います。

 

どんな理想像に向かっていくにせよ、大事なことは、自分で自分を知ることだと思うのです。

極端なたとえかもしれませんが、自分は名古屋にいて東京に行きたいと思っていたとして、乗るべき電車は東京行の電車です。

当たり前ですよね。

しかし、知らず知らずのうちに、大阪行きの電車にのっていたら、目的地に近づくどころかむしろ遠ざかってしまいます。

 

この知らず知らずのうちにというのが曲者なのです。

日頃、自然におもい、感じて、考えてしまうことのなかに、無意識の自分自身を知る手掛かりが隠されていると思います。

 

皆さん、どうか、自分自身を知ったうえで、あなたなりの理想の幸せをつかんでいってほしいと切に願います。

 

自分を客観的にみるヒント 

 自分を客観的にみる。

言葉としては簡単ですが、実際にはなかなか難しいですよね。

 

うえのゆう (id:uenoyou111)さんが、次の記事で実例をあげて、自分を客観的にみるためのヒントをわかりやすく書いてくださっています。

是非ご覧頂いて参考にされることをおススメします!

www.uenoyou.net

 

 

ここまでが、山口蓬春さんのお言葉のうち、紹介したかったお言葉の1つ目と、僕が人生訓に通じるなと感じたことです。

あと1点あるのですが、いつものように、長い記事となってしまいましたので、今日はここで終わります。

 

明日、残りの言葉について、紹介したいと思います。 

 

今日もお読みくださって、ありがとうございましたm(_"_)m

それではまた、明日、お会いしましょう。

でつノ 

 

【つづきの記事】

www.kamen-utsu.com