まさか、自分がウツになるなんて!

43歳男性、会社員(SE)が、仮面うつと診断されるまでの経緯、治療方法、健康回復にむけてやっていることなどを紹介いたします。 自分はウツとは関係ないと思っている方に、是非読んでいただきたいです。

うつ病の症状がひどい時に、言われて嬉しかった言葉、言われて傷ついた言葉

このブログでは、うつ病の回復にむけて、良いとされていること、そして実践した体験談を色々と紹介してきたつもりです。

僕の「伝える力」が不十分で、伝えたいことを上手く表現することができず、自己満足になっているのが現状なのが残念なところです。

 

回復にむけての実践のほとんどは、症状が少し改善してきてから試したものです。

症状がひどかったときは、周りの方々から、善意でしていただいたアドバイスをありがたいと思いつつ、身体が言うことをきかず、なかなか実践することができませんでした。

また、回復に向けたアプローチをとれない自分自身をなさけなく思い、自責の思いを強く抱いていました。

 

頂いた言葉のなかには、心がほっと楽になる嬉しい言葉と、かえって自分を苦しめてしまう言葉がありました。

言われた方にとっては、善意でいった言葉、悪気なくいった言葉だったと思うのですが、きつく胸に突き刺さる経験もしています。

 

そこで今日は、自分の体験談から、うつ症状が酷かったときに、言われて嬉しかった言葉、言われて傷ついた言葉を紹介いたします。

 

言われて傷ついた言葉

言われて傷ついた言葉を一覧で紹介したあと、それぞれの言葉について受け取った印象を説明します。

  1. さぼっているだけじゃないのか?
  2. 頑張れよ
  3. 無理してでも両親と会話した方がいいよ
  4. それ飲んだら自殺したくなるんだって
  5. もっと落ち込んでると思ってた
  6. ちょっとしたことを膨大に受け取って、不安感が強いんだね

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①さぼっているだけじゃないのか?

これは実家に帰省した際に、父親から言われた言葉です。

見た目は元気そうに見えたらしく、仕事を休んでダラダラしているように見えたのでしょう。

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うつ病は、高熱がでる、はっきりとした内臓疾患が数値にでるといったことがありません。そのため、仮病を使っているのではないか?と勘ぐったり、復職をうながすためにハッパをかけるつもりで掛けてきた言葉かなと振り返っています。

 

当時は、これ以上、心配を掛けたくないという思いから、気丈に振舞いましたが、「自分の病気のことを何も理解していない」、「自分の身体のことよりも、世間体の方が気になるんだ」と受け取って、ひどくショックをうけて食欲の減退と胸痛が再発したのを覚えています。

 

この言葉は、ついつい思ってしまいがち、言ってしまいがちな言葉なのかなと思います。

そこは、ぐっと堪えて頂きたいというのが、うつ病患者の願いです。

もし、吐き出したい気持ちが抑えられないなら、紙に書き出して頂くか、うつ病が回復してから、笑い話として「実は、あのときはさぼっているのかと思ってたんだよ」と話されると良いと思います。

 

②頑張れよ

これはネットやテレビ等で、禁句ワードとして広く知られているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?

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ネットをよく使用されている若者ではなく、年配の方からよく言われた言葉でした。励ますつもりでいっているんだと思いますが、これは禁句です。テレビやネットの情報通りです。

 

僕の場合、世間から認められるためには、仕事で成果をだすためには、彼女との関係を円滑にするためには、将来の安定した暮らしのためには、といったあらゆることを「頑張らないと!」と思って数十年いきてきました。

そして、自分の理想と現実のギャップが大きければ大きいほど、自分の”頑張り”が足りないのだと思い、自分で自分を責めて、さらに頑張りを増やす、といった事を繰り返してきた結果、うつ病になったのです。

 

そのため、頑張りが足りないということは、自分自身よく知っているんです。

そのうえで、頑張れといわれると、「これ以上、何をどう頑張れとゆうんだよ」と苦しい思いを感じていました。

 

回復してきた今では、「あー、禁句を言ってるな。でも、つい言ってしまうんだろうな」と、「はい、はい」と空返事をしながら受け流せるようになってきています。

 

③無理してでも両親と会話した方がいいよ

これは、会社で休職する手続きを行っていた場合に、職場の方から言われた言葉です。

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会社の規定では、うつ病を発症すると、実家療養が基本となっています。

そこで実家療養をすすめてきたのですが、実家に帰省すると、両親との日常生活がストレスになると思ったのと、通院先を再度探さないといけないという面倒くささから、名古屋で一人暮らしすることを希望しました。

 

 その際に、一人暮らしでのリスクを避けるために、言われた言葉です。

職場としては、誰とも会話しない=自分のうちに引きこもる、引きこもりがひどくなる=自殺、という構図を想像して、自殺を防止するために、人と会話させようとしたのだと思います。

 

自分としては、実家に戻る方が上記①②の言葉を日常茶飯事のように掛けられて、うとまれて過ごす日々が想像できたため、自殺しないから、毎日出歩くようにするから、定期的に知人と会話するからと、主張してなんとか、一人暮らしを継続させてもらっています。

 

この「うつ病=自殺」の関連漬けと、過剰なまでの心配は、ノーサンキューでした。

 

④それ飲んだら自殺したくなるんだって

処方された薬を見せた方にいわれた言葉です。

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うつ病と診断されたあと、向精神薬といわれる、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤を処方されました。

抗うつ薬について、ネットで検索すると、様々な副作用が紹介されています。

その副作用のなかでも、「自殺」という事を挙げているサイトもあります。自殺しようとした方のインタビューを聞いても、本人の自意識とは関係なく、無意識のうちに自殺しようとされていたという言葉もありました。

 

そういったサイトやニュースをみて知っていたのでしょう。

最大の副作用、自殺を防止するために、飲むのを控えさせようと思ったのでしょう。

これは、薬をのんで症状を少しでも抑えたいと思っている自分に対して、改善を否定されるように感じて、「じゃあ、どうしろとゆうんだよ」とやるせない気持ちになったのを覚えています。

その方には「症状がひどいときだけ飲むようにするね」と言って、バレないようにこっそり飲んでいました。

 

僕は、毎日、夜数錠を服薬していますが、今のところ、「自殺したい気持ち」、「知らない間に自殺しそうになった」ことはありません。

服薬しはじめてすぐに、胸痛と不眠は改善されました。

ただ、不安感がなかなか取れず、医師にはなしたところ、処方薬の量は増やさずに、薬を変更する形で、処方してくれています。

 

薬と自殺の関係について調べてみると、うつ病で症状のひどい方は、一日に数十錠(調べたなかでのMaxは80錠)を服薬していているようです。

そのため、自殺されるようになる方は、その薬1つ1つが悪いのではなく、飲み合わせによって、過剰な副作用がでているのではないのかな?と素人的に思っています。

 

ここで、専門的なことは言えませんが、「症状を訴えるたびに、処方薬を増やす」医師は避けておいたほうが良いのではないのかと思います。むやみに薬を増やしてくる医者ではなく、必要最低限な量を処方される医師がよいのではないかなと思っています。

 

⑤もっと落ち込んでると思ってた

これは、服薬後20日間経過して身体症状が治まってきたときに、地元の友人が名古屋に遊びにきたので、観光案内したときに言われた言葉です。

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せっかく遠くまで遊びにきてくれたので、楽しんでもらいたい。と思い、少しくらいのしんどさはトークと振舞いで症状を勘ぐられないようにしていました。

確かに朝から夜まで遊んでいたので、友人のおもっていた「うつ病状態」と僕の状態が違っていることを感じてなにげなく言った言葉だったのでしょう。

 

今から思えば、それで傷ついたのが不思議なのですが、当時は、過剰に過剰にデリケートになっており、この言葉でも「うつ病を理解していない」と感じてショックをうけた言葉でした。

 

⑥ちょっとしたことを膨大に受け取って、不安感が強いんだね 

これは諸刃の剣の言葉でした。

「言われて嬉しかった言葉」ではないため、こちらに書きますが、自分の治療を大きく前進させてくれる、薬以上の劇薬ともなった言葉でした。

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服薬から3週間を超えて、身体の痛みは楽なっていましたが、身体の重さ、気分がすっきりしていない日々が続いていたときに、薬の副作用(便秘、ED)について医師に相談したときに、ネット情報に左右されすぎということと、不安感が強いということを指摘されました。

 

ネットの情報のみではなく、自分が感じていることを伝えただけのに、「なんでこんな事をいわれないといけないんだ!」と感じてショックでショックで、その日は1日、食欲のなく夜も眠れず、苦しい1日を過ごしました。

 

しかし、僕自身の考え方にひそむ「不安感」をあぶりだされたことで、翌日以降、自分自身、「今ここ」に意識的に意識をむけるようになり、その結果、不安感が小さくなっていったと振り返っています。

 

心を浮き彫りにする指摘は、その指摘が図星であればあるほど効果は抜群でしょう。

しかし、効果がでるまでにあたえる衝撃とショックも非常に大きいです。

そのため、もし身近な方に、その方の心を浮き彫りにするような言葉をいう時は、ショックで早まった行動にでないように監視する覚悟をもって伝えるべきだと思います。

 

言われて嬉しかった言葉

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ふーっ。

上を書くだけでも、当時を思いだして疲れちゃった。

次は、嬉しかった言葉なので、気を取り直して書いていくよー。

  1. 今まで頑張りすぎて、身体にでちゃったんだね
  2. 「まずはゆっくり身体を休めることが大事」、「休職中は休むことが仕事、回復したら働けるようになるよ」
  3. 心配しないで大丈夫
  4. 特別扱いしない、普通の会話

 

①今まで頑張りすぎて、身体にでちゃったんだね

これは僕にとって、言葉の処方箋です。

 

”言われて傷ついた言葉”「頑張れよ」で書きましたが、頑張りが足りないと思っていた自分に対して、「今までも頑張ってきたのを見てきたよ」、「今までも十分頑張ってきたよ」と過去の自分を認めてもらえた言葉は、過去の傷を癒してくれる魔法の言葉となりました。

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この言葉をいわれたとき、胸のあたりがポッと温かくなり、じんわ~り、ありがたい気持ちがこみあげてくるのを感じました。

 

②「まずはゆっくり身体を休めることが大事」、「休職中は休むことが仕事、回復したら働けるようになるよ」

この2つは、それぞれ違う方から言われた言葉です。

 

これも、上記①と同じ、”頑張り”に対しての処方箋です。

仕事を休職してからも、家で寝てばっかりいる自分に対して、自責の思いを抱いていました。また、早く復職したいという焦りに似た思い、それと、将来への金銭的な不安を感じて、多少無理をしてでも動くべきなのではないのか?と思い、クラウドワークスの在宅ビジネスに手を出して、小銭を稼いでいました。

 

そのため、多少のお小遣い稼ぎはできていましたが、休職の本来の目的である、うつ病回復は一進一歩を繰り返していて、目に見えて回復するという実感はなかなか得ることができない日々を過ごしていました。

そのときに、言われた言葉が上の言葉です。

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目の前のことに集中するのが大事、休職している今は休むことが仕事でいいんだと他人様から、大義名分を頂いた感じでした。

この言葉を頂いてから、出来る範囲のことをしようと気持ちが楽になり、「焦り」が少しずつ緩和していったと振り返っています。

 

③心配しないで大丈夫

僕の場合、うつ病の症状が酷かったとき、周りの方々に対して、「申し訳がない」という思いが非常に強かったです。

・職場のメンバーに迷惑をかけて、申し訳ない

・こんな病気になってしまって、彼女に申し訳ない

・不出来な息子で親、兄弟に申し訳ない

 

こうした様々なことに対して、申し訳ないという思いで膨れ上がっていたときに、会話の流れでいわれた言葉です。

言われたときは、「心配ないっていわれても心配だよ」と思っていましたが、その後、一人になったときに一人でこの言葉を反芻すると、なんだか楽な気分になったような気がしたのです。

 

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また、その時は、身体の不調、申し訳ないという思いの他に、次の不安感も常時感じていました。

a) 休職して収入が3分の2になることへの金銭面の不安

b) うつ病になった自分は結婚できるのかといった結婚への不安

c) 生命保険・ローンが組めなくなるのではという信頼への不安

d)(仮面うつは性格が原因といわれており)身体の不調と一生付き合っていかないといけないのかという健康への不安

 

しかし、これにも効く魔法の言葉でした。

根拠はなにもなくても、「心配しないで大丈夫」という言葉を何度も何度も心のなかで反芻することと、過去の数十年を振り返っても、不安感を感じることは多かったですが、蓋をあけてみればその不安は杞憂におわったことが多かったため、今後のなんとかなるだろうという楽観的思考と、「案ずるより産むがやすし」という言葉を反芻することで、さいなまれていた不安感がマシになってきています。

 

古来より、言葉には、「言霊」があるといわれていますが、なかなか実感することができませんでした。ですが、今、言葉によって、不安感が少なくなることを感じています。

 

④特別扱いしない、普通の会話

言われて嬉しかった言葉ではないですが、うつ病患者と意識されず、普通の人間として接してくれる日常会話がありがたいです。

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これは、僕のような役立たずは、「世間から隔離してひっそりと1人で暮らすべきなのではないか?」また、上記「言われて傷ついた言葉」をうけて自分が傷つくと同時に、相手に気をつかわせていることにも罪悪感を抱いていたのです。

 

その時に、買い物にいった先での日常会話、雑談をすることで、「自分もここにいていいんだ」と世間のなかで自分を居場所を確保できたような気持ちを感じていました。

 

まとめ

今日は短めで終わるつもりが、今日も長々と書いてきました。

今日も読んでくださって、本当にありがとうございますm(_"_)m

 

これを読んで頂いてどうだったでしょうか?

うつ病を抱えている人間は、「こんなややこしい考え方をしている人間なのか」と複雑な感想も抱かせてしまっているかも知れません。

 

上に挙げた言葉と感想は、すべて実際に自分がいわれた言葉と自分が感じた感想を素直に書いたつもりです。

そのため、ぼくの状態に特化しすぎていて、皆さんには参考にならないことが多々あるかもしれません。

 

身近な方で、うつ症状または、うつ病と診断されて苦しんでいる方がいらっしゃれば、その方の心中お察しいたします。

うつ病は、誰しもがもつ「不安」、「焦り」が膨れ上がってどうしようもなくなって

いる状態でもあります。

・「安心」を与えてあげる言葉

・「焦らさない」言葉

・ 「なにげない日常会話」

を意識されると、僕たち、うつ病患者はとてもよろこびます。

ということを伝えて、今日の記事をおわります。

 

最後のまとめまで、長くなりました。

ありがとうございましたm(_"_)m